ロシアの最新鋭戦車を獲得したウクライナが皮肉「持ち主はご連絡を。サインは白旗で」

2021年に実戦配備された最新鋭戦車T-90M 「プロルイヴ」。ウクライナのハルキウ州で放置されていました。
放置されていたロシア軍の最新鋭戦車T-90M (ウクライナ国防省のツイートより)
放置されていたロシア軍の最新鋭戦車T-90M (ウクライナ国防省のツイートより)
Twitter/DefenceU

地域の大部分からロシア軍が撤退したウクライナのハルキウ州で、ロシア軍の最新鋭戦車T-90M 「プロルイヴ」が完璧な状態で見つかった。

シートで保護された車体の横にはロシア軍を示す「Z」の文字が描かれており、操縦席も無傷の状態だった。

ウクライナ国防省は日本時間9月19日、写真を添付した上で「持ち主の方はウクライナ軍までご連絡を。身元確認のサインは(降伏を意味する)白旗でお願いします」と皮肉を込めてツイートした。

Announcement
The newest russian tank T-90M was found in Kharkiv region in perfect condition. We ask its owner(s) to contact the #UAarmy . Please identify yourself by a sign: a white flag. pic.twitter.com/Lo1KeOtepS

— Defense of Ukraine (@DefenceU) September 18, 2022

■T-90Mとは?「ゼロから戦車を開発して資金を浪費するのではなく……」

T-90M 「プロルイヴ」は、旧ソ連時代末期に開発されたT-90シリーズの最新型だ。2021年8月にロシア陸軍の実戦部隊に引き渡された

国営通信社が運営するウェブサイト「ロシア・ビヨンド」によると、T-90Mを製造するのは国産戦車市場を独占しているロシア企業「ウラル車両工場」。

ロシア内外にあるT-90戦車を高度に最新化したもので、メーカーの課題は「ゼロから戦車を開発して資金を浪費するのではなく、20世紀末のモデルをベースに、最新の戦車に匹敵し得る性能の戦車を作ること」だったという。

米誌ニューズウィークは、ロシア国内メディアの情報を元に2022年5月、T-90Mがウクライナ駐留軍に派遣されていると報じていた。

2022年5月9日、モスクワ中心部で行われた戦勝記念日の軍事パレードで、赤の広場をパレードするロシアのT-90M戦車 (Photo by ALEXANDER NEMENOV/AFP via Getty Images)
2022年5月9日、モスクワ中心部で行われた戦勝記念日の軍事パレードで、赤の広場をパレードするロシアのT-90M戦車 (Photo by ALEXANDER NEMENOV/AFP via Getty Images)
ALEXANDER NEMENOV via Getty Images

ーーー

ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。

ハフポスト日本版は「SDGs」「多様性」「働き方」の三つのテーマを大きな柱としています。時事ニュース、企画特集や個人の声を拾い上げるオピニオンなど多様な記事を発信し、ハフポストの記事から会話を始めること、多くの関係者と協力しながら社会問題を解決することを目指していきます。

注目記事