マイクロソフトは米国時間7月9日、タブレット端末Surfaceシリーズの新モデル「Surface Go」を発表しました。
価格は399ドルから、画面サイズは10インチでIntel Pentium Gold搭載。そして重さは1.15ポンド(約520g)など、事前にリークされた噂とほぼ同じ「2018年の新しいiPad対抗」を思わせる内容となっています。
7月10日から先行予約開始で発売は8月2日。今のところ日本での予約および発売は未定ですが、「今後数週間のうちに先行予約が可能となる」とされています。
Surfaceシリーズの中で「約10インチの画面サイズで軽量、iPad対抗」という、Surface 3の担当枠が3年ぶりに更新されました。約520gの重さはiPad(2018)と比べて少し重めとはいえ、同社のいう「最もポータブルかつ手頃な価格のSurface製品」という言葉に嘘はありません。
399ドル(約4万4千円)からという低価格ながら、Surfaceシリーズに求められる要素はぜんぶ入り。高解像度のPixelSenseディスプレイで、背面には伝統のキックスタンドもあり、新型ヒンジは165度の角度まで開くとのこと。
顔認証のWindows Helloカメラも内蔵。充電とドッキング用のSurface Connectポートのほか、USB Type-CやMicroSDカードリーダー、3.5mmヘッドフォンジャックといった外部端子も一通りそろっています。
もちろん、同シリーズの代名詞である「Surface ペン」も従来どおりに使用可能。動画では側面にマグネットで脱着できる様子や、画面にスラスラと線を描く様子が確認できます。
別売りのキーボードカバーは、Surface Goがこれまでのシリーズになかったサイズのために新規設計(つまり既存製品の流用は不可)。使用インプレッションによれば、キーボードは完全にフラットではなく、全てのキーが中央でわずかに湾曲しているため、打鍵感は良好だとか。
Wi-Fi版のSurface Goは、7月10日から「一部の国」で先行予約が可能、8月2日から発売。LTEモデルは今年後半にリリース予定と報じられています。
当初は「一部の国」に含まれない「日本、シンガポール、韓国、台湾、マレーシア、タイ、香港、中国」でも、今後数週間内にプレオーダー可能となると予告。「ただし日本を除く」悲劇は避けられそうです。
こうした内容は、「Surface Go」という名称以外は事前にリークされた情報とほぼ同じ。その最新版は、テック系メディアのTom's Hardwareが伝えたもの。ディスプレイは1800×1200、バッテリー駆動時間は9時間。価格構成は399ドルと549ドルの2モデルで、前者は4GBのRAMと64GB(eMMc)、後者は8GBのRAMと128GB(SSD)とされています。
そしてキーボードカバーの重量は0.5ポンド(約227g)で、Surface Go本体と合わせれば1.7ポンド(約773g)とのこと。よくある「タブレット本体が軽いのにキーボードを付ければ1kgオーバー」という納得行かなさから解放されそうです。
300〜500ドル前後のタブレットおよびノートPC市場は、iPadやChromebookなどの魅力的な端末のひしめく激戦区。さらにSurface Goも参戦し、ユーザーは選択肢がありすぎてどれを選ぶか迷う、うれしい悩みを抱えることになりそうです。
(2018年7月10日Engadget日本版「マイクロソフト、Surface Go発表。価格は399ドルから、日本でも数週間内に先行予約が可能に」より転載)
関連記事