サブウェイのサンドイッチに使われているパンは、パン扱いできない――。
アイルランドの最高裁判所が、サブウェイのサンドイッチ用のパンに厳しい判決を下した。
裁判では、アイルランドでサブウェイを展開するブックファインダーズ社が、サブウェイのパンは主食であり付加価値税を適用されるべきではないと主張していた。
しかし裁判所は、サブウェイのパン生地に含まれている砂糖が小麦粉の重量の10%に当たるため、法的な意味合いでパンとしての基準を満たしていないと判断した。
アイリッシュ・インディペンデントによると、アイルランドでは付加価値税が0%になる“主食”と認められるためには、脂質や糖分、パン改良剤が小麦粉重量の2%を超えてはいけないという、1972年に作られた法律がある。
サブウェイのパンはこの基準を満たしていなかったために、法的にパンとして認められなかった。
判決は、法律は「主食としてのパン」とそのほかの焼いた食品を区別しており、主食でない食品は「焼き菓子もしくは高級な焼いた食品」になると説明する。
パンの基準を満たしていないと判断されたことで、サブウェイのパンは主食扱いされず、付加価値税は免除がされないことになる。
一方で、今回の裁判所の判決は税に関連するものであり、サブウェイは自社のサンドイッチ用のパンを「パン」と呼ぶことはできる。
サブウェイは「サブウェイのパンはもちろんパンです」「私たちは30年以上、自分たちのお店でパンを焼き続けてきました。私たちのお客様は、その味と同じくらい美味しい香りのするパンから作られたサンドイッチを楽しむために、毎日来店します」と言う声明を発表した。
サブウェイは、過去にもパンの材料で注目を集めたことがある。2014年には、アメリカのサブウェイがアゾジカーボンアミドと呼ばれる靴のゴムやヨガマットに使われる化学物質をパンの材料に使っていたことで批判を受け、使用を止めると発表した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。