映画俳優組合「SAG-AFTRA」がストライキをしているアメリカで、スタント俳優が熱いパフォーマンスで組合に連帯した。
SAG-AFTRAは7月14日から、映画テレビ製作者協会(AMPTP)に対してストライキを続けている。
このストライキを支援するために、ジョージア州アトランタで7月24日に行われた抗議活動では、スタント俳優のマイク・マッサ氏が「SAG-AFTRAはストライキ中です」と書かれたプラカードを持ち、火のついたジャケットを着て拳を突き上げた。
マッサ氏は、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ではハリソン・フォードのスタントダブルを務めている。
マッサ氏とスタントパフォーマーで俳優のエレナ・サンチェス氏は「我々はAMPTPに焼き尽くされるのにうんざりしている」とInstagramでコメント。
さらにマッサ氏は「私たちは伝えたかったメッセージを伝えられたと思います」とも述べている。
「大勢の地元のスタント俳優やリーダー、俳優たちが私たちをサポートするために駆けつけてくれました。素晴らしい一日でした!」
SAG-AFTRAはAMPTPに対し、ストリーミング時代にあわせた二次使用料の支払いや、公平な報酬、AIからの雇用の保護などを求めている。
地元のテレビ局WSB-TVによると、サンチェス氏は24日の抗議活動で「16万人のSAG俳優のうち、87%が年収2万6000ドル(約360万円)以下で、健康保険の資格を得ることができていない」と声を上げた。
またSAG-AFTRAアトランタのエリック・ゴインズ会長は「雇用主が成功して何十億ドルもの売り上げをあげている時には、その成功をシェアすべきです。その何十億ものお金は、働いている人たちのおかげで稼げている」と述べた。
ゴインズ氏は、マッサ氏のスタントにも感謝し「私たちがどんな『リスク』も負っていないというAMPTPの発言は侮辱的で間違っています。私たちのスタント俳優たちは毎日仕事で『命』を危険にさらしています。私たちの雇用主の誰よりもそう言えるでしょう」とコメントしている。