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アメリカ・テキサス州のコンロー高校を5月に卒業した18歳のオーロラ・スカイ・カストナーさんは、この秋からハーバード大学に通う。
地元紙クーリエによると、カストナーさんの母親は出産時に収監されていた。
そのため、カストナーさんは刑務所で生まれ、その後父親がカストナーさんを刑務所から引き取りシングルファザーで育てたという。
学ぶのが好きでありながらも、貧しい環境で育ったカストナーさんが憧れのハーバードに通うまでには、自身の努力に加えてコミュニティの人々による助けがあったという。
父親の関係でモンゴメリー郡内で引越しを繰り返しながら育ったというカストナーさん。
クーリエによると、成績が良く読書好きのカストナーさんをみて、通っていた小学校のスタッフが学区のメンタープログラムを紹介した。
このプログラムは、助けが必要な生徒と地域の大人をつなぎ、子どもたちがより良い学校や私生活を送るのを助けるというもので、メンターになったのは自身も母親がいない環境で育ったモナ・ハンビーさんだった。
ハンビーさんは、カストナーさんに「14歳の時に一度だけ母親と話したことがある」「私は刑務所にいた」と言われ、「そんなことがあってはいけないと伝えた」とクーリエに話している。
ハンビーさんはメガネ購入や歯の矯正、サマーキャンプ参加など、様々な面からカストナーさんを支援。
カストナーさんは、コンロー高校では科学や数学、医療、法律などの分野を志す学生を支援するプログラムに参加し、2022年秋には地元のライオンズクラブのスピーチコンテストで優勝して、2000ドルの奨学金を手にした。
そして、その年の12月にハーバード大学に合格。大学出願のエッセーのタイトルは「私は刑務所で生まれた」だったという。
カストナーさんは、ハーバード大学2027年卒業のInstagramで「秋から通うのが本当に楽しみです」「クラスメートに会えるのが待ちきれないので、遠慮なく連絡してください」と期待をつづっている。
投稿によると、カストナーさんは心理学と哲学に興味を持っており、法律を専攻する予定だ。