
まさかの展開だった。日本時間の4月13日にドジャースタジアムで行われたドジャースvsカブスの試合は、16-0でカブスが大勝した。
試合ではドジャースのミゲル・ロハス内野手が「投手」として“緊急登板”し、そのピッチングが野球ファンの注目を集めた。同僚投手のモノマネを次々と披露したからだ。
SNSではロハス“投手”の投球が「めっちゃ似てる」と話題となり、同僚からも笑いが起きた。
モノマネのクオリティは高かった...
試合は中盤まで先発の佐々木朗希投手が5回1失点と粘り強い投球を見せたが、2番手のベン・カスペリアス投手が1回と2/3を投げて6失点。
8回には3番手のルイス・ガルシア投手が、カブスのミゲル・アマヤ選手にホームランを打たれると得点差は11に。すると、内野手のロハス選手が山本由伸投手のグラブを借りて「投手」として緊急登板。敗色濃厚となった中、味方投手の起用を抑えるための登板だった。
8回途中からマウンドに上がると、ロハス“投手”は同僚の山本投手のモノマネを披露。その姿を見た同僚がベンチで思わず笑ってしまう瞬間もあった。この回は1安打無失点に抑えた。
9回も続投すると、今度はクレイトン・カーショー投手のモノマネも披露。先頭のピート・クロウ=アームストロング選手に先頭に2塁打を許したところで、佐々木投手のモノマネに切り替えたが、カーソン・ケリー選手に左中間への2ランホームランを被弾した。
佐々木投手の足を高く上げる躍動感のあるフォームの特徴が再現されクオリティは高かったが、投じられたのは鋭い直球ではなく、山なりのスローボールだった。結果としては5失点を喫した。
SNSでは「めっちゃ似てる」「朗希やったのに打たれた」「ロハスのこういうところ好きだな」などと様々な声が寄せられた。
ロハス選手は試合後のインタビューで「(展開が)良くない試合だったから、少しでも楽しもうとした」などとモノマネの意図を説明。ファンを楽しませるための行為だったと明かした。
ベテランのロハス選手はプレー以外でもチームに欠かせない存在。3月に開催されたMLB開幕戦の東京シリーズではTWICEの日本人ユニットMISAMOのメンバーに対し、始球式の前に投球指導を行っていた。