今夜は満月「ピンクムーン」がみられる日。実際にピンク色ではない。気になる名前の由来は?

きょう4月13日は満月。アメリカでは「ピンクムーン(Pink Moon/桃色月)」と呼ばれます。各地の天気予報をチェックしましょう
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今日4月13日(日)は満月です。4月の満月はアメリカの農事暦では「ピンクムーン(Pink Moon)」とも呼ばれます。※実際に月がピンク色に見えるわけではありません。
また今回は、今年の満月のうちで最も地球から遠い満月で、いつもより少しだけ小さく見えます。

気になる今夜の天気は

西日本では今夜は天気の回復してくるところが多く、お月見ができる空となりそうです。沖縄や東海西部・北陸西部でも、夜遅い時間ほど雲が晴れてくれそうです。

東日本や北日本は雨の降るところが多く、今夜は月の見られないところが多くなります。北海道の一部では宵のうちは月の見えるところもありそうですが、次第に厚い雲に覆われる見込みです。

» この先の「雲量」予想マップ

 

▼各地の日の入り時刻・月の出時刻
根室 日の入り 17時58分 月の出 18時22分
仙台 日の入り 18時10分 月の出 18時32分
東京 日の入り 18時12分 月の出 18時33分
大阪 日の入り 18時28分 月の出 18時49分
福岡 日の入り 18時47分 月の出 19時09分
那覇 日の入り 18時51分 月の出 19時10分
» 各地の日の出日の入り・月の出月の入り時刻

4月の満月、英語で“Pink Moon”

農事暦における満月の呼び方
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農事暦における満月の呼び方

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、アメリカでは4月の満月を「ピンクムーン(Pink Moon/桃色月)」と呼ぶことがあるそうです。シバザクラのような鮮やかなピンク色の花が咲く頃という意味だそうで、実際に月がピンク色に見えるわけではありません。

わずかに小さく見える満月

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今回の満月は、2025年の満月の中では地球から最も離れた位置で起こるため、見かけ上では今年最小の満月になります。

地球の周りを公転する月の軌道は楕円形で、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化しています。このため、満月や新月のときの地球と月の距離は毎回異なります。

月は13日(日)9時22分頃に満月の瞬間を迎え、翌日の14日(月)7時48分に遠地点(地球から最も遠ざかる点)を通過します。満月のときの地心距離(地球の中心と天体の中心の間の距離)は約40万6000キロメートル、月の視直径(角度で表す天体の見かけの大きさ)は約29分25秒角です。

2025年で最も地球に近い満月(スーパームーン・11月5日)と比較すると、視直径は約12%小さく(面積は約23%少なく)なります。肉眼で見てもその大きさの違いを感じるのは難しいものの、写真を撮って厳密に比較すると、ごくわずかな違いが感じられるかもしれません。

5円玉の穴を通して比較?

どうしても肉眼で比較したいときは5円玉を使う方法もあります。5円玉の穴の大きさは直径5mm。これを手で持って腕を伸ばし、穴の中から月を見るようにします。すると月の大きさは5円玉の穴とほぼ同じサイズに見えるはずです。

目から5円玉までの距離はおよそ50〜55cmほど。肩を前に出すかどうかで少し変わってきます。今回の小さく見える満月の時には、穴の大きさと満月の輪郭を一致させるには58cmまで腕を伸ばす必要があります。一方、スーパームーンの大きく見える満月の際には51cmほどで穴と満月の輪郭が一致するので、あまり腕を伸ばすと月がはみ出てしまいます。

月のサイズがほんのわずかに違うことを確認できるかもしれません。

現象おさらい 満月・月食とは

太陽、月、地球の位置関係
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太陽、月、地球の位置関係

月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射することで輝いて見えています。

そして、太陽の光が当たっている月面の半球が地球から見てどちらを向いているかによって、三日月や上弦、満月、下弦など、見かけ上の形が変わります。

地球から見た太陽の方向を基準に、太陽の方向と月の方向の黄経差が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。

参考:国立天文台「ほしぞら情報」「暦計算室」、アストロアーツ「星空ガイド」 、The Old Farmers’ Almanac

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