あの“緑のストロー”が戻ってきた。
スターバックスのストローが、従来の紙製から、植物油を用いた生分解性のバイオマス素材のものに順次切り替わる。紙製よりなめらかな飲み心地であり、環境への負荷をさらに下げるものだという。
日本国内では2020年1月から紙ストローを提供していたため、約5年ぶりの変更となる。その背景にあったのは、紙製ゆえの「ふやける」「舌触りがよくない」という難点だった。

スタバの新ストローはどんなもの?
スターバックス ジャパンでは「石油由来プラスチック製ストローを廃止し、廃棄物を削減していく」というグローバル方針に基づき、紙製ストローを導入。ただ、ユーザーから「長時間さしているとふやける」「紙の舌触りがよくない」という声が、決して少なくない数寄せられていた。
同社は21年6月、紙製ストローの構造を3層から4層に変更。厚みを増すことで強度・耐久性は上がったものの、飲み心地の改善には至っていなかった。さらに検討を重ね、舌触りがよく、環境にもポジティブな新素材への変更が決まった。
新ストローの素材は、化学大手のカネカが製造。植物油などを主原料としたバイオマス素材を99%配合している。紙製と比べて、素材の生産やストローの製造などライフサイクル全体で、二酸化炭素の排出を低減できるという。
また、紙製より重量が軽いため、店舗から出る廃棄物量を半分近く削減できる見込みだ。バイオプラは、海水や土壌中の微生物によって、二酸化炭素と水に分解されるため、プラスチック環境汚染問題にもアプローチできる。
新たなストローは1月から沖縄県で先行導入し、3月24日から約1カ月かけて全国約2000店舗でも順次切り替えていく。まずはレギュラーストローから対応し、4月末には期間限定のフラペチーノに使う太いタイプのストローも順次変える。

新ストローは、飲み心地が全然違います…!
会社に近い渋谷の店舗で、早速新しいストローを使うことができた。
見た目は、あの懐かしい緑のストローのまま。並べてみると、紙ストローと比べて10ミリほど短くなり、重さも軽くなっている。
すっきりとした「ゆず シトラス&パッション ティー」を新ストローで飲んでみると…全然違う。これは、あの緑のストローそのものでは…?

紙ストロー特有のザラザラ感もなく、ふやけることもなく飲み心地は抜群。石油由来のストローと何も変わらないように思えるが、これで二酸化炭素の排出を減らし、環境にも配慮できるのだからうれしい限りだ。
紙製はふにゃふにゃになるから苦手だけれど、環境のためだから大きな声では言えない…。そんなふうに考えている人も少なくなかっただろう。
しかし、新たな緑のストローは、従来のプラ製と変わらない飲み心地、そして環境負荷軽減の双方を譲らずに両立させたものだった。