
イギリスで、28歳の学生が10人の女性に薬物を飲ませた後にレイプした事件で、新たに23人の女性が警察に被害を訴えた。
この事件では、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の博士課程で機械工学を学んでいた中国の留学生、邹震濠(Zhenhao Zou / ツォウ・チェンハオ)被告が3月、2019〜24年にイギリスと中国で10人の女性に薬物入りの飲み物を飲ませ、性的暴行を加えたとして有罪判決を言い渡された。
邹被告は、WeChat(微信)や出会い系アプリを通じて知り合った中国系の学生らをロンドンの自宅などに誘い出し、薬物を混入させたドリンクを飲ませて性暴力に及んだとされる。
被害者の大半が薬の影響で暴行された際の記憶がほとんどない状態だったと考えられている。しかし邹被告は犯行の多くを撮影しており、有罪判決を導く有力な証拠となった。
一方で、10人のうち特定できた被害者は2人だけだった。警察は被害に遭った可能性のある女性は50人を超える恐れがあるとして、有罪判決が言い渡された3月に、警察に連絡するよう被害者に呼びかけていた。
その結果、23人が新たに被害を訴えたと4月2日に発表した。被害者とされる人たちは現在イギリスや中国、その他の地域に居住しており、全員が同様の手口での被害を訴えているという。
ガーディアンによると、ロンドン警視庁のケビン・サウスワース司令官は、「この1か月で23人もの被害者が名乗り出たという事実が、事の重大さを物語っている。かなりの人数だ」と述べている。
邹被告は、クイーンズ大学ベルファストに留学するために2017年に渡英し、2019年から逮捕される2024年1月までUCLで学んでいた。
量刑は6月19日に言い渡される予定だが、警察は他にも新たな被害者が名乗り出る可能性があるとしている。また、この事件はイギリス史上最悪の性犯罪者の一人であると考えられている。