傘はこんな持ち方をしないで!「ピアノ1台の衝撃」が潜んでいる。失明など大怪我をさせる危険も

雨の日に欠かせない傘ですが、4割以上の人がヒヤリ・ハット体験をしていることがわかりました
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傘で怪我をしそうになった経験はありませんか?

東京都は3月25日、都内在住の20歳以上の2000人を対象に実施した「傘の安全性に関する調査」結果を発表しました

調査では、回答者の44.0%が傘を使用中に危害や危険を感じるヒヤリ・ハット体験をしており、次のような経験が寄せられました。

・エスカレーターで前の人の傘の先が目に入りそうになった。
・階段を上っている時に、自分の傘が後ろの人に当たってしまった。
・階段を上っている時に、横持ちしている人の傘の先がみぞおちに刺さった。

傘による危害やヒヤリ・ハットが最も多く発生していた場所は、駅構内(階段・エスカレーター)でした。

衝撃力はピアノ1台

都によると、横向きにして持つ傘は、持ち手を持つ場合に比べて、他の人に危害を与える可能性が3倍以上高まると考えられています。

横向きにして持った傘がぶつかった時の衝撃力を測定したところ、最大240kgfとピアノ約1台分に相当する大きさで、厚さ約1.6ミリメートルのガラスが破砕しました。

傘が人に当たると、失明や骨折など重大な怪我を引き起こす可能性もあります。

また、表示されている「傘の長さ」は持ち手や傘の先端が入っていない親骨の長さであること多いため、都は表示以上に長いものを持っていることを意識して、先端を真下にして持つよう呼びかけています。