この衣服、綿よりも10倍「花粉」が付着しやすい。室内で花粉がたまっている場所にも注目【調査結果】

室内の花粉対策は「何をしたら良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか?日頃からできる効果的な対策をチェックしましょう。

家電大手「パナソニック」(東京都)は、「室内の花粉対策」に関する調査を実施した(パナソニック「エオリア」調べ)。

「花粉に悩まされにくい室内環境にするコツ」として、衣服選びや定期的な掃除について挙げている。

室内での花粉対策に関する調査

パナソニックは2025年1月8〜11日、20〜60代の524人を対象に「室内での花粉対策に関する実態調査」を実施。2月4日に結果を公開した

調査結果によると、68%「家庭内に花粉に困っている人がいる」と回答し、その回答者(358人)に「室内での花粉対策」を尋ねたところ、「空気清浄機の使用」(42%)「室内干し」(36%)「窓を開けない」(33%)という順になった。

「エアコンの使用を控える」と回答した人も3%いたが、エアコンは部屋の空気を吸い込み、暖めたり冷やしたりし、再び室内に吹き出すのが基本動作のため、一般的にはエアコンから花粉が入ってくる心配はないという。

また、「室内の花粉対策での困りごと」について聞いたところ、「効果があるのかわからない」(35%)が最も多かった。

室内でどのような花粉対策をしていますか?
パナソニック「エオリア」調べ
室内でどのような花粉対策をしていますか?

パナソニックが住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに聞いたところ、「花粉に悩まされにくい室内環境にするコツ」があるという。

まず、花粉が家の中に入り込むのは生活の中で人や空気の出入りが頻繁に行われているからで、特に屋外を歩いていると、髪や顔、上半身の衣類に付着する。

このほか、盲点なのが「パンツやスカートの裾」だ。地面に落ちた花粉が舞い上がり、ウール(羊毛)などフワッとした衣服に付いてしまう。ウールは綿と比較すると、約10倍近く花粉の付着量が多くなるという。

また、家の中に入った花粉はほこりと同様、部屋の隅や静電気が発生しやすい家電製品の裏に集まりやすい。玄関や屋内の床、家具の表裏、窓サッシ、網戸、カーテン、ソファー、ラグマットなどに注意が必要だ。

対策としては「落とす」「除去する」が挙げられる。衣服やバッグなどに付着した花粉を玄関先で十分に落としたり、定期的に部屋の中を掃除したりする。衣服の着脱回数が多い洗面所とトイレは最も花粉が落ちているという。

日常的な空気清浄機の使用も対策の一つで、花粉の屋内の侵入防止を心がけた上で、清掃を行い、さらに空気清浄機などを使用すれば、家での花粉の悩みを大幅に減らすことができるとしている。