選手のポニーテールを引っ張った米高校バスケ監督が解雇「決して容認できない」

アメリカ・ニューヨーク州で、選手の髪を引っ張った高校女子バスケットボール部のコーチが解雇された。

解雇されたジム・ズーロ氏は3月21日に行われた選手権大会で、ノースビル高校の選手のポニーテールを怒りに任せて引っ張った。

動画には、ズーロ氏が髪を引っ張る様子や、引っ張られた選手をかばうように別の選手が間に入り、監督と激しくやりとりをする様子が映っている。

【動画】監督だったズーロ氏が怒りに任せて選手のポニーテールを引っ張る様子

ニューヨーク州フルトン郡ノースビル中央学区は22日、「この人物が今後ノースビル中央学区のコーチを務めることはありません」と声明で発表した。

声明には「我々は、監督に最高水準のプロ意識とスポーツ精神、学生アスリートへの敬意を求めており、このような行動は決して容認できません」とも書かれている。

「このような行為が起きないよう尽力し、今後もアスリートやその家族、コミュニティがふさわしいと考える敬意と誠実の価値観を守り続けます」

解雇されたズーロ氏は「試合後に対戦相手と握手をするよう指示した際に選手が自分を罵ったことで起きた」と地元テレビ局WTENの取材に説明している。

さらに、同氏は23日に出した声明で、「深く後悔している」と選手に謝罪した。

「監督として、どんな状況であろうとも、選手に手を出すことは決して許されません。本当に申し訳なく思っています。あの瞬間をやり直せたらどれほど良いだろうと思います」

一方、学区は声明の中で、「この問題を極めて深刻に受け止めており、積極的に対応する」としている。

「影響を受けた選手やその家族と連絡を取り、サポートを提供するともに、本件にどう対応するかを説明していきます」

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。