火元がなくても火災になることはある。太陽光によって発生する「収れん火災」とは?すぐにできる対策も紹介

普段から気を付けたい、「収れん火災」。その原因と対策は必見です。
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乾燥する時期は火災に気を付けたいですが、思いがけないことが原因で火災が発生してしまうこともあります。

警視庁防災対策課は3月21日、公式X(@MPD_bousai)で「収れん火災」の危険性と対策について呼びかけました。

投稿によると、収れん火災とは「太陽光がレンズや鏡などによる反射または屈折して一点に集まったところに可燃物があると起こる火災」だといいます。

東京消防庁の公式YouTubeでは「収れん火災」の実験動画を公開しています。太陽光が凹面鏡によって反射し、光が収束したタオルが燃え始め、約14分後にはタオル全体に炎が広がっています。

「収れん火災」発生時期や件数は?

消費者庁は注意すべき時期として、1月、11月、4月を挙げています。乾燥しやすいことに加え、太陽の高度が低く、部屋の奥まで太陽光が差し込む時期であることが発生件数が多い原因だということです。

平成22年4月から令和2年9月までに収れん火災に関連する事故情報が20件寄せられていたといいます。

防止策は

警視庁防災対策課と消費者庁は、防止策として、

  • 外出する時はカーテンを閉める
  • 窓際に水の入ったペットボトルや鏡など太陽光を反射、屈折させるような物を置かない
  • 自動車やバイク、水を入れたペットボトルなど屋外にも気を付ける

などを呼びかけています。

火の元に注意していても、思いがけないことで火災が発生することがあります。鏡やペットボトル、吸収盤や洗面器など、家庭にある身近なものが原因となる「収れん火災」。発生件数が多いこの時期、特に注意しましょう。