スマホのバッテリーが切れそうなときに試すべき長持ち術4選

バッテリー残量が5%になった?誰もがしたことのある経験ではないだろうか。そんな不安な状況を切り抜けるための専門家のアドバイスをご紹介します
Kinga Krzeminska via Getty Images

家に帰るために配車アプリを使う、停電した時に情報を入手するなど、スマホはライフラインと言っても過言ではない。

充電がなくなりそうな時には、1%が貴重になる。自分のスマホで測ってみたところ、バッテリーが1%になった後、約4分で電源が落ちた。

緊急時などは、この時間を少しでも引き伸ばすことが重要だ。そのために何ができるのだろうか?

スマホの専門家2人に、バッテリーを長持ちさせるための対策を聞いた。

1. 低電力モードをオンにする

スマホのバッテリーを節約するためにまず使えるのが、省電力機能だ。

iPhoneなら「低電力モード」、アンドロイドは「バッテリーセーバーモード」をオンにすることで、省電力できる。

低電力モードにすると、ネットワーク接続や自動ダウンロード、ディスプレイの明るさ、アプリのバックグラウンド更新などが制限され、消費電力量が抑えられる。

電子機器オンライン修理コミュニティ「iFixit」のバッテリー専門家、アーサー・シーさんは、スマホのバッテリーがほとんど残っていない時は、電力を消耗するすべての活動を抑え、プロセッサーの動作速度を制限したほうがいいと話す。

「スマホに使われているリチウムポリマーバッテリーは、揮発性のある化学物質を詰めた袋のようなものです。そこから電力を引き出して使っています。省電力モードを使うことで、急激な電力消費を抑えられます」

2. スマホの電源を切る

バッテリーがなくなりそうな時には、電源を切ることでも電力を節約できる。

シーさんは、「スマホのバッテリーが3%になったら、まず電源を切れる状況かどうか考えます」と話す。

電源を切るというのは、一見本来の目的に反するように思えるかもしれない。

しかし、特定の時間にかかってくる電話を待っている場合などは、充電できる状況になるまで、電源をオフにしておくのも一つの方法だ。

3. 画面の明るさを下げる

バッテリー消費の大きな要因の一つが、スマホ画面の明るさだ。

シーさんは、充電を少しでも長持ちさせたい時には、画面の明るさを可能な限り暗くするのが効果的だと話す。

「画面を暗くすればするほど、消費電力を抑えられます」とシーさんは説明する。

4. Wi-FiとBluetoothをオフにする

画面の明るさに加えて、Wi-FiとBluetoothもかなりの電力を消費するという。シーさんは「電話を待っているのでなければ、機内モードにします」と話す。

機内モードにすると、Wi-FiとBluetoothの接続が自動的にオフになる。

電子フロンティア財団のセキュリティ・プライバシー専門家ソリン・クロソウスキー氏さんも、バッテリーが今にも切れそうな時、特に電波の悪いエリアでは、機内モードを活用するという。

クロソウスキーさんによると、電波の悪いエリアで充電で急速に減るのは、スマホが繰り返し電波を探そうとするからだ。

試してみた

スマホのバッテリーをギリギリまで使い続けることが多いので、この専門家の4つのアドバイスを試してみた。

バッテリーが1%になった瞬間に画面の明るさをほぼ見えないレベルまで落とし、低電力モードをオンにしてSNSをスクロールし続けてみたところ、普段よりも7分長く持ちこたえた。この7分は、緊急時には貴重になるだろう。

ただし、これらのバッテリー節約術はあくまで目安なので、機種によって効果は異なるかもしれない。

シーさんは、「スマホのバッテリー残量表示はあくまで推定値です。多くのメーカーは慎重な数値を表示する傾向にあるので、実際にはもう少し余裕がある場合もあります」と説明する。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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