4月の小学校入学に向け、子どもの入学準備に忙しい保護者も多いのではないでしょうか。
初めてパソコンに触れる子どもがまずつまずきがちなのが、キーボードでのタイピング。
慣れないキーボードに、正しい指の位置がなかなか覚えられないという苦労は、誰しもが通ってきた道かもしれません。
エレコムの「はじめてのキーボード “KEY PALETTO(キーパレット)”」では、「色」で指の位置が覚えられる仕様になっています。
誕生の背景にあったのは、苦手意識を抱かずに「楽しく学んでほしい」という開発担当者の思いでした。

開発の発端は、担当者の子どもがタイピングに苦労する姿
小学校でプログラミング教育が2020年から必修になり、タイピングを学ぶ時期も早くなってきています。
エレコムのキーボード開発担当者の子どもも、慣れない操作やアルファベットを組み合わせての入力、シフトキーの使い方などに苦戦していたそうです。
その姿を見た担当者が、「もっと子どもたちにとって楽しく、自ら進んで学びたくなるようなキーボードを作りたい」と考え、開発がスタートしたといいます。
その後、3年をかけて試行錯誤を重ね、KEY PALETTOが誕生しました。
2023年5月に発売された際には、なかなかなかったアイディアにSNSでは「すごい」「これいいね」という声が寄せられ、「大人も欲しい」という意見もありました。
子ども向けに開発されましたが、中高生や大学生、新社会人、パソコンを習い始める高齢者にも役立つ商品です。

教育現場の声をもとに産学連携で開発
開発は、教育現場の声を取り入れて進めるために、産学連携で進められました。
大阪電気通信大学・副学長の兼宗進さんらが監修に当たり、プログラミング教育の専門家たちが、より使いやすい子ども向けキーボードの形をエレコムと共に模索しました。

小さな手にあわせた工夫や大人も欲しい便利機能も
KEY PALETTOには、たくさんの工夫がこらされています。
小学生には、大人用のキーボードは少々大きすぎます。小さな手でもタイピングしやすいようにと、17mmピッチのコンパクト設計に。通常が19mmのため、2mmずつ小さくデザインされています。
キー形状も指先の形に合わせてデザインされ、丸みを帯びた優しい手触りで、軽い力でも打てる設計に。
そして「大人も欲しい」という声が上がっている便利な機能が「Caps Lock機能無効化スイッチ」の搭載。アルファベット入力で大小文字を切り替える「Caps Lockキー」を気づかずに押してしまいがちですが、スイッチの搭載で、無意識にCaps Lockをオンにしてしまうミスを防ぎます。
さらに、まだアルファベットを習っていない年齢でも、タイピングしやすいようにと、キーボードに貼ってキーの名前や読み方を覚えられる“よみがなシール”も付属されています。「u」には「ユー」と、カタカナでよみがなが振られています。

発売後は、グッドデザイン賞とキッズデザイン賞をダブル受賞。全国小学生プログラミング大会の公式キーボードとしても認定されました。
KEY PALETTOは、7403円(税込)で販売されています。