警視庁は3月13日、「警察の代表電話番号を偽造表示させる詐欺電話が急増している」と公式Xで注意を呼びかけました。
この詐欺では、着信画面に警視庁代表の「03‐3581‐4321」や、末尾「0110」の警察署代表番号が偽装表示され、電話口の相手が警察官を名乗るといいます。
この警察を語る人物は「あなたの口座が犯罪に利用されている」「携帯電話が犯罪に使われている」などと主張。
「あなたは逮捕される」などと不安をあおった上で、「資産を保護する」「口座を調査する」などの言葉で、お金を振り込むよう要求するといいます。
また、この手口ではSNSやビデオ通話に誘導し、「警察手帳」や「逮捕状」を見せるケースも確認されています。
警視庁は、警察官を名乗る人物から上記のような電話があった場合は、次のように対応してほしいと求めています。
1. 相手の「所属、担当部署、氏名、内線番号」を確認する
2. 一旦電話を切って、自分が住んでいる地域の警察署に電話をかけて確認する
この詐欺では、電話口の相手は警察だけではなく、総務省や電話会社などを名乗るケースもあるといいます。
東京都調布市も14日、「本日、調布市内に、金融庁をかたる者からウソの電話が入っています」と注意を促す投稿をしています。
調布市にかかってきた詐欺電話では、電話口の相手は調査への協力を求めた上で、「ご協力頂けない場合は、あなたはブラックリストに掲載されてしまいます」などと主張。
お金を払うよう求めたり、キャッシュカードを預かると言ったりしたといいます。
他にも、「警視庁遺失物総合案内センター」や「警視庁お忘れ物総合案内所」を語る電話がかかってきて、自動音声ガイダンスで「重要なお知らせがある」と言い「0(ゼロ)」ボタンを押させようとする不審電話も確認されています。
警視庁は「遺失物センターからお電話をする際、自動音声で案内することはありません」「個人情報を聞き出したり、金銭を要求することはありません。不審な電話には出ない、電話を掛けないようにしてください」としています。