2024年に転職した人が最も重視したのは「給与」ーー。人材大手「マイナビ」(東京都)が3月12日に公開した『転職動向調査2025年版』で、転職の主要な動機が明らかになった。
調査は2024年12月16〜25日、同年中に転職した20代~50代の1500人を対象に実施。回答内容から転職者の傾向や理由、転職後の変化を分析した。
どのような理由で転職するの?
調査結果によると、転職した理由で最も多かったのは「給与が低かった(25.5%)」だった。転職先を決めた理由も「給与が良い (25.9%)」が最多だった。給与の高さが転職を考える上での重要な要素となっていることがわかる。
転職先を決めた理由では男女で違いがあり、男性は「給与の良さ(26.3%)」を最重視した一方、女性は「希望の勤務地である(29.4%)」が最も多かった。
転職者の平均年収は4.3%アップ
では、実際に転職で年収はどのくらい増えたのだろうか?
調査結果によると、転職後に「年収が上がった」と回答した人は39.4%。特に30代男性(49.5%)、40代男性(47.9%)は半数近くが転職で収入が増加していた。
具体的な年収の変化を見てみると、転職前の平均年収が487.3万円だったのに対し、転職後は509.3万円となり、平均で22.0万円アップしていた。
なかでも最も年収が増えたのは40代男性で、転職による年収増加額は34.4万円。次いで30代男性が32.7万円増加と、大幅な年収アップを実現している。
一方、50代男性のみ転職後の年収が減少していた。
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今回の調査結果から、給与を理由に転職を決断し、実際に収入を増やしている人が多いことが明らかになった。特に30~40代の男性は転職による年収アップの可能性が高いことがデータから読み取れる。
ただし、年齢や業界、職種、自身のスキルによっても結果は変わるため、転職を考える際は給与面だけでなく、働き方やキャリアの長期的な視点も踏まえた判断が重要になりそうだ。