
世界で最も多い飲食チェーン店といえば、マクドナルドやスターバックスを想像する人が多いだろう。
しかし、最新の報道によると、現在のトップは多くの人が聞いたことのないチェーン店なのだ。
その名もMixue(蜜雪冰城・ミーシュー)。中国発のソフトクリームとタピオカティーの店だ。

BBCによると、Mixueは中国などアジアを中心に、世界で4万5000店舗以上を展開している。一方マクドナルドは4万3000店舗以上、スターバックスは約4万500店舗だという。
日本にも2023年に初上陸したMixueだが、あまり知られていない。一体どんなお店なのか?
Mixueとは?
Mixueは1997年、中国の河南省鄭州市で当時まだ大学生だった張紅超(ジャン・ホンチャオ)さんが創業。CNNによると、当初はかき氷を販売していた。その後、安価で販売し始めたアイスクリームが人気となり、店舗が広がっていったという。現在Mixue店舗のほとんどはフランチャイズ店だ。
中国本土をはじめ、インドネシアやマレーシア、ベトナムなどアジアを中心に展開しており、2023年には日本にも進出している。
Mixueは3月3日、香港取引所で上場。上場発値は発行価格を大幅に上回って好スタートを切り、経済界でも話題になっている。

Mixueの魅力はやはりその安さだ。
BBCによると、中国店舗でのドリンクなどのおおよその平均価格は6元(約120円)だという。
日本では池袋などに店舗があるが、価格を見てみると、2023年オープン当初は180円だった定番ソフトクリーム(雪王マウンテンソフト)が、原料価格の高騰や為替変動のため2024年7月より260円に値上げされている。他にも、パールミルクティーが360円から400円に改定されるなど、他の多くの商品も値上げされており、中国のように「激安」とは言えない。それでも、多くの本格タピオカミルクティー店に比べると、まだ安い方だろう。
これからだんだん暖かくなる季節。日本ではまだまだ無名のMixueだが、気になる方は足を運んでみては?