パートナーと生理について話し合うきっかけに。生理に関する男性への意識調査で分かった、SNSの情報発信と行動変容

男性は生理や、生理中のパートナーのサポートについてどう考えているのか。ケアミーが意識調査を実施しました。

かつては「女性だけの問題」とタブー視されがちだった生理が今、社会全体で関心を持たれるテーマへと変化しています。

男性は生理について、そして生理中のパートナーのサポートについてどう考えているのか。

生理・PMS(月経前症候群)に苦しむ人やそのパートナーの悩みを解決する産婦人科医監修の相談サービス「ケアミー」の運営会社が調査を実施しました。

運営会社のヘルスアンドライツは2月、パートナーのいる15歳~44歳の男性450人を対象に「生理に関する意識調査」を実施しました。

調査では、「SNS」で生理に関する情報に触れることが、男性の意識や行動にどのような影響を与えているのか、そしてどう行動を変えているかということを検証しています。

SNSで生理関連の情報を目にしているのはパートナーのいる男性の「7割」にのぼる

「SNSで生理やPMSに関する投稿を見たことがありますか?」という質問に対し、回答者の7割が「見た経験がある」と答えました。また、26.7%の男性は「頻繁に見ることがある」と回答しています。

かつて「女性だけの問題」とされた生理の話題が、SNSを介して、より多くの人々に関心を持たれるテーマへと変化しつつあることが示唆されています。

ヘルスアンドライツ

「生理やPMSに関する投稿をSNSで見たことがある」と答えた男性に「どこで目にしたか」を尋ねたところ、最も多く挙げられたのはYouTube(63.8%) でした。次いで、X(54.6%)、Instagram(46.3%)、TikTok(36.7%)が挙げられました。

特にYouTubeでは、男女カップルが生理やPMSについてオープンに話し合う様子を発信するコンテンツが増えており、男性が生理に関して当事者意識を持つきっかけになっていると考えられます。

SNSが変える、男性の「意識と行動」

「生理やPMSについての考え」を尋ねたところ、生理やPMSに関する投稿を「頻繁に見る」男性と、全く見たことがない男性の間で回答結果に大きな違いが出ました。

生理やPMSに関する投稿を「頻繁に見る」男性の45.8%が「パートナーをサポートするのは当然」と回答した一方で、全く見たことがない男性では18.5%にとどまりました。

ヘルスアンドライツ

また、「生理やPMSに関する投稿を頻繁に見る」男性のうち、60%が「さらに詳しく調べた」、48.3%が「パートナーと生理やPMSについて話す機会が増えた」、33.3%が「生理関連の商品・サービスをパートナーに提案した、または一緒に購入した」28.3%が「家事の負担軽減やデートの予定変更などパートナーの体調を考慮した行動をとった」と回答しました。

SNS上で生理やPMSに関する情報に触れることで、男性の生理に対する理解を深め、行動の変化を促していることが分かります。

ヘルスアンドライツ

ヘルスアンドライツはこの結果に対し「カップル間のコミュニケーションだけでなく、職場や日常生活での人間関係にも良い影響があると考える男性が増えることも注目すべき点」と指摘しています。