
目は驚くべき機能を持った器官です。脳の次に複雑な器官で、学習の約80%は視覚を通じて行われていると考えられています。
そんな大切な目を守るために、何ができるのでしょうか。
眼科医でオレゴン健康科学大学ケイシー眼科研究所助教授のアマンダ・レッドファーン博士が、ハフポストUS版のポッドキャスト「Am I Doing It Wrong(私のやり方間違ってる)?」で、目の健康を守る方法について語りました。
眼科医が「絶対やめて」と警告する行動
レッドファーン博士が絶対にやらないでほしいと指摘したのは「コンタクトレンズをつけたまま寝ること」です。
「とても良くありません。どうかやらないでください」
レッドファーン博士によると、コンタクトレンズをつけたまま寝ると感染症のリスクが高まり、角膜が損傷して「角膜潰瘍」になることもあります。
コンタクトレンズを装着したままの睡眠は夜だけではなく、昼寝の時も避けるべきであり、レッドファーン博士は、「ロシアンルーレットのようなもの」と表現します。
「必ず起きるというわけではありませんが、一度発症すると大変な事態になります」
最悪の場合は視力を失い、重症化しなくても角膜に傷が残る可能性もあるといいます。
「視界の中心に傷ができると、角膜移植をしない限り、視力に一生影響が出る可能性もあります」
他に避けるべき行動は?
目に悪いのは、コンタクトレンズをつけて寝ることだけではありません。
レッドファーン博士は、コンタクトレンズが汚染される、もしくはダメージを受ける可能性のある行為も避けるべきだといいます。
具体的には、コンタクトをつけたままプールや湖で泳ぐこと、さらにはシャワーを浴びることも含まれます。
「レンズと角膜の間に細菌が挟まれると、感染症を引き起こし、深刻な合併症になる場合もあります」
「基本的に、殺菌されていないものに目が接触するような行為は避けるべきです」
コンタクトレンズを水道水で洗浄や保管することも、感染症のリスクを高めるといいます。
旅行先でコンタクトレンズ保存液を忘れて、つけたまま寝るか水道水で保存するかの選択を迫られた場合は、どうすべきなのでしょうか?
レッドファーン博士の答えは「どちらも最悪の選択肢」です
「私としては、コンタクトを捨てて、少しぼやけた視界で過ごすことをお勧めします」
目を守るために何をしたらいい?
レッドファーン博士がお勧めするのは、目を保護する習慣をつけること です。
「私は家で金槌やのこぎりを使うような時など、何かが目に飛んでくる可能性がある場合は必ず保護メガネを着けます」
「保護メガネは必ずつけてほしいです。私の仕事の半分は病院での診察ですが、患者の目の外傷は本当にひどいものが多いです」
もし、目に何かが刺さるなど、異物が混入した場合は、自分で取り除こうとせず、清潔な紙コップを目の周りにかぶせてテープで固定し、医師の診察を受けてほしいといいます。
「無理に取り除こうとすると、目の内部の組織まで一緒に出てしまう可能性があります」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。