慶應義塾大学文学部の入試問題が「最終回みたいでかっこいい…!」と話題。あなたならどう答える?テーマが壮大すぎた

慶應文学部の入試問題がネットで反響を呼んでいる。その内容とは?
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私立大学の入学試験シーズン真っ只中。首都圏をはじめ、各大学で入試が実施されている。そんな中、2月15日に行われた慶応義塾大文学部一般選抜の小論文の問題がネット上で話題となっている。

代々木ゼミナールなどによると、問題は、ロシア東欧文学を専門とする東京大学の沼野充義名誉教授による論考「それは君が何をどう読むかだ——地図のない〈世界文学〉の沃野に向けて」の一部を読み、設問に答えよというもの。論考は「世界文学」をテーマに、多様な言語や作品が生み出される現代において、その全体像を把握することの難しさや、AIや翻訳機能が急速な発展を遂げている中で、「世界文学」に対しどのような態度で向き合うべきかについて論じられたものだった。

設問は2つ。設問1が、300字以上350字以内で文章を要約するもので、設問2が「人間にとって文学を読むとはどのようなことか、あなたの考えをこの文章を踏まえて320字以上400字以内で述べなさい」というものだった。

16日、あるユーザーがXで問題の一部を紹介。「今年の慶應文学部の小論文すごい。文学部入試の最終回みたいな問題…かっちょえぇ…」とコメントすると、ネット上で多くの反響が寄せられた。

「18歳だったら難しいだろうな」「論理的思考も語彙力も必要な凄い問題だと思う」などという声が寄せられた。

試験問題がX上で話題になると、問題文に論考が掲載された沼野さん自身もXで盛り上がりに反応。

「確かに。これって僕が昔書いたものじゃん。そのときはだれもかっこいいなんて、言ってくれなかったなあ」とコメント。その後、「自己訂正」として、「現代思想」の24年9月号に寄稿した、最近の発表物であることを明らかにした。

沼野さんのコメントに対し、「ご本人の回答を見てみたい」「こういう風に御本人が登場したりするから凄いよね」と反響が寄せられている。

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