「無限のレース編みドレスを作っていて唯一悔しいのが全て手編みで作っていると信じてもらえないことです 全部手編みなんです………」
そんな言葉とともに投稿されたドレスの画像が、Xで話題になっています。
【画像】圧巻! 手編みで製作されたドレス
投稿したのは、𝑚𝑖𝑘𝑢 𝑚𝑜𝑟𝑖𝑡𝑎𝑘𝑒(森竹未来)さん(@mof_crochet)。
森竹さんは「あなたがあなた自身を愛せますように」をコンセプトとした、手編みのニットドレスブランド「miku moritake」のデザイナーとして、アーティストやモデルへの衣装提供など、幅広く活動しています。
話題のドレスは、「miku moritake」の2025年コレクションとして制作された新作。繊細なレース仕様のスカートとリボンベルトをすべて手編みで仕上げており、1日約10時間の作業を1か月ほど続けて完成させたと言います。
森竹さんが編み物と出合ったのは高校生の頃。当時、うつ病や摂食障害に苦しみ、学校にも通えなくなっていたと話します。
「毎日ただ眠り続け、学校にも通えなくなっていた時期に唯一自分ができることが編み物で、手編みの作品をただ黙々と編むことで、沈んだ心が救われていくような経験をしてから編み物にのめり込むようになり、今では仕事にするまでに至っております」
そんな自身の経験を踏まえ、森竹さんは手編みで仕上げる理由をこのように語ります。
「現在、うつや摂食障害はだいぶ回復しておりますが、私が苦しかった時期に生きる理由を与えてくれた編み物・手編みという技術や文化に恩返しがしたい。
今度は私が手編みで編み上げることで、私のお衣装を見たり着たりした誰かが『今日1日生きていてよかった』と思えるような、優しく抱きしめてあげるようなものを作りたいという気持ちがあり、あえて手編みでお衣装を仕上げております」
投稿には、「どれだけの時間とお金が掛かってるんだ…」「ほんと、すごいです…めっちゃかわいい…」「風合い、色合い、レースの豪華さどれをとっても最高です!」「かぎ針やる人が見れば努力の結晶なのわかりますよ👏」などの声が寄せられています。
こうした反響に対し、「たくさんの方に私のお衣装や編み技術を褒めていただき、大変光栄に思っております。私の編み物やお衣装を通じて、手仕事の奥深さや繊細さ、ニットの優しさなどを少しでも感じていただけたら嬉しいです」とコメントしています。