13歳の時にJay-Zに性的暴行を受けたと訴えた女性、自主的に訴訟を取り下げる

Jay-Zは声明で、訴訟は自身や家族にとってトラウマになったと述べている
カリフォルニア州ロサンゼルスで開かれた映画「ムファサ:ザ・ライオン・キング」にのプレミア試写会に参加した(2024年12月9日)
カリフォルニア州ロサンゼルスで開かれた映画「ムファサ:ザ・ライオン・キング」にのプレミア試写会に参加した(2024年12月9日)
Gilbert Flores via Getty Images

20年以上前にアメリカのラッパー、ショーン・コムズ被告とJay-Z(本名ショーン・カーター)に性的暴行を受けたとして提訴していた女性が2月14日、訴訟を取り下げた。

この女性は「13歳だった2000年に、ニューヨークで開かれたパーティーで薬物が混入された飲み物を与えられて、ある女性有名人が見ている中でカーター氏とコムズ被告に交互にレイプされた」と訴えていた。当時女性は13歳、カーター氏とコムズ被告は30代前半だったとされる。

ハフポストUS版が入手した訴訟記録によると、女性は両者に対する訴えを自主的に取り下げた。これにより請求棄却が確定し、同じ事件で再び提訴できなくなる。

コムズ被告に対しては、民事訴訟と刑事訴訟の両方が提起されている。民事訴訟の原告は100人を超えており、代理人はテキサス州ヒューストンのトニー・バズビー弁護士が務めている。

訴えを取り下げた女性もバズビー弁護士が代理人を務めていた。一連の訴訟で、コムズ被告だけではなくカーター氏による被害を訴えていたのは、この原告だけだった。

一方、カーター氏は一貫して告発を否定しており、バズビー弁護士による「脅迫行為」だと非難していた。

カーター氏は14日、訴え取り下げは「勝利」で「訴訟は正当性を欠くものだった」というコメントをXに投稿した。

「これは作られた架空の物語であり、主張が深刻でなければ笑えるような内容でした」

「私は誰にも同じような経験をしてほしくありません。妻や子どもたち、愛する人々、そして私自身が受けたトラウマは決して消え去ることはありません」

さらに、カーター氏はバズビー弁護士を「匿名で訴訟を起こし、金銭を手に入れようとする目的が失敗するとわかると何もせずに手を引く」と批判。「裁判所は当然、被害者を守らなければならない。しかし、同じ倫理的責任のもと、全くの証拠がない無実の人間が告発されることがないよう守らなければならない」とも述べている。

ハフポストUS版は、訴え取り下げについて原告代理人のバズビー弁護士と法律事務所、ならびにコムズ氏の弁護士にコメントを求めているがこれまでに回答はない。 

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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