日産自動車との経営統合に向けた協議の打ち切りを受け、ホンダの三部敏宏社長は2月13日、オンライン記者会見を開き、「大変残念だと思っている」と述べた。
ホンダは統合協議の中で日産に子会社化を提案。三部社長はその理由について「ワンガバナンスでの体制を早期に確立することが可能で、これが現在の環境下において両社にとって最優先事項であると考えた」と説明し、「経営統合実現までの期間を短縮でき、統合に必要なPMIについても迅速かつ効率的に進めることができると考えた」と明らかにした。
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子会社化の提案は「日産にとっても相当厳しい判断になるであろうということも想定していた。場合によっては合意が撤回される可能性も考えていた」とも述べた。
また、相手企業の取締役会の同意を得ないでTOB(株式公開買い付け)を仕掛ける敵対的買収については「考えたことがないし、これからもその予定はない」と説明した。
ホンダと日産は2024年12月に協議入りした段階では、26年8月に持ち株会社を設立し、両社が傘下に入る計画を描いていた。しかし、ホンダはその後、日産に子会社化を打診し、日産は強く反発。両社は13日に協議の打ち切りを発表した。
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