「日々女の子として辛いニュースが多すぎてすごく疲れてしまいます。でもこの怒りを表に出すとフェミニストじゃん(笑)という反応されそうで周りの人にもなかなか言えません」
そんなリスナーのお悩みに対するマルチタレント佐伯ポインティさんの回答に反響が広がっています。
このお悩みは、2月11日に公開された佐伯さんのポッドキャスト「佐伯ポインティの生き放題ラジオ」のエピソードで紹介されたもの。
20歳の女性リスナーは「女性の人権をないがしろにするような事件や政府の対応に絶望しているが『フェミニストじゃん(笑)』という反応をされそうで、なかなか周りに言えない」とストレスをつづりました。
この相談に佐伯さんは「言わんとすることはすごくわかる」と回答。
「ジェンダー後進国の国にいて色々なニュースに触れる時、自分が何もできない歯がゆさのようなものもセットだと思うんだよね」とリスナーの気持ちに寄り添った上で、社会の変化を考える時に、自分は「オセロをよくイメージする」と説明しました。
「オセロは隅が大事だけど、中央も大事。隅を埋めること、例えば法改正や裁判などは法律や政治のプロの仕事だけれど、大きな変化を生むには、中央が空気やムードを作るのが大事。そうやってムーブメントができると思う」という考えを述べました。
佐伯さんは、「オセロの中央」ができることとして、署名や投票、クラウドファンディングなどできる範囲の活動への参加を提案しつつ、まずは話せる相手を見つけることでストレスが解消されるのではないかと述べました。
「自分が見て感じてることとか、自分の中にある悲しみとか怒りとかっていうのを、同じ温度感や尺度で話せる友達っていうのがやっぱいた方が良いのかなと思う」
佐伯さんは回答の中で、「この10年で人権意識は大きく変わってきていると感じているものの、まだ十分ではない」とも指摘。
女性の人権をないがしろにすることへの怒りに「フェミニストじゃん(笑)」という反応を示す人に対し「その君にも人権があって。お互いに人権があるんだけどね。ちょっと人権の話しようやって感じだよね」と述べました。
この佐伯さんの回答はSNSで反響を呼んでおり、「ちょっと救われた」「オセロに例えるのすごい」「女性の人権だけじゃなくて色んなことに言える気がする」などのコメントが寄せられています。
<佐伯ポインティさんのポッドキャストはこちらから>