![グーニーズの一場面より。写真中央がジョシュ・ブローリンが演じたブランド、その右がキー・ホイ・クァン演じたデータ](https://img.huffingtonpost.com/asset/67a854081600002400637283.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
1985年公開の映画「グーニーズ」のキャストが再会を果たし話題になっている。中国系の少年データを演じたキー・ホイ・クァンの功績を讃えるイベントで、共演者による名スピーチも披露された。
本作で、「データ」の愛称で知られる中国系の少年リッキー・ワンを演じたキー・ホイ・クァン。2023年にアカデミー賞作品賞に輝いた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で30年ぶりに俳優に復帰し、自身も助演男優賞を獲得した。その後もいくつもの作品に出演し活躍を続けている。
2月6日、その功績を讃え、ロサンゼルスのチャイニーズ・シアターに手形と足形を刻む式典が行われた。そこに「グーニーズ」の出演者であるジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、ケリー・グリーン、コリー・フェルドマンと、脚本家のクリス・コロンバスも参加したのだ。
式典ではブローリンが、休暇中のため参加できなかった製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグの手紙を代読した。スピルバーグは、クァンのデビュー作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でも監督を務めている。
「私はあなたが子ども時代に輝かしい成長を遂げたことを誇りに思っています。そして、大人になり2度目の成長を遂げました。信じてほしい、その林檎を二回食べられる人はほとんどいないのだと」
ブローリン自身は、「グーニーズ」後もいくつもの作品に出演したが、特に2000年代後半からの活躍は目覚ましく、大役を任された「ノーカントリー」はアカデミー賞作品賞を受賞した。スピーチでは、自身のキャリアを引き合いに出しながら、「唯一の違いは、私が残り物を少しずつ削り取ってフルタイムで株取引をしてきたけれど、あなたはまったく別の職業に就き、その分野で名を馳せたことだ。あなたには最強の力がある。40年前からその黄金の心を持っていました」としてクァンを称えた。
クァンは10代後半に出演のオファーが途絶えるようになり、学校で映画作りを学び、助監督や武術指導、通訳として映画に携わり続けた。
ブロリーンは「グーニーズ」共演者を代表し、こうもコメントした。
「これ以上うれしいことはありません。ここにいるグーニーズのみんながそう思っています。この栄誉は彼が得るべくして得たものであり、そしてこの業界の正しさを祝うものでもあります」
この再会とスピーチはSNSなどでも話題になり、「グーニーズがまた揃って嬉しい!」「今も仲が良さそうだ」「ジョシュ・ブローリンとキー・ホイ・クァン、どちらもグーニーズ以来素晴らしいキャリアを積んだことは間違いない」などのコメントが寄せられた。