ロシアに猫の「ハチ公」がいた。亡くなった飼い主の墓から7年離れなかった忠猫が保護される

茶トラの猫「ハチコウ」は保護された後「みんなのスターだ」「よくやった。しっかり休んで」と温かい声をかけられた
東京都・渋谷にあるハチ公像
東京都・渋谷にあるハチ公像
RICHARD A. BROOKS via Getty Images

ロシアにも忠犬ならぬ忠猫がいた――。亡くなった飼い主の“墓守”を続けていた猫がロシアのダゲスタン共和国で保護された。

AP通信によると、この猫は2018年に亡くなった飼い主の墓の上で7年近く過ごしていたところを、ボランティアに保護された。

7年も飼い主の墓を離れなかったため、1987年の日本映画『ハチ公物語』をリメイクした2009年のアメリカの映画『HACHI 約束の犬』にちなみ、「ハチコウ」と名付けられた。

ハチコウは7年の間に健康状態が悪化して歯が抜け、ドライフードを満足に食べられない状態だという。

複数の病気も患っており、ダゲスタンの首都マハチカラの病院で治療を受けている。

それでも、動画に映るハチコウは病院でゴロゴロと喉を鳴らし、かすれた声で鳴いている。

病院のスタッフが「ハチコウはみんなのスターだ」「よくやった。しっかり休んで」と声をかける様子も映っている。

ハチコウは健康が回復すればサンクトペテルブルクへ移送され、動物愛護団体によって新しい家族を見つけてもらう予定だ。

注目記事