36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件(2019年)で、一審の京都地裁で死刑判決を受けた青葉真司被告が控訴を取り上げたことが1月28日分かった。NHKなど報道各社が報じた。青葉被告の取り下げ書の提出は27日付。
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一審・京都地裁の裁判員裁判では、青葉被告は起訴事実を認め、刑事責任能力の有無などが争点となった。京都地裁は2024年1月、青葉被告に完全責任能力があると認めた上で、求刑通り死刑の判決を言い渡した。
青葉被告は判決を不服として大阪高裁に控訴。弁護側は改めて責任能力を否定し、死刑制度の違憲性を訴え、判決を見直すよう求めていた。
被告本人が控訴を取り下げれば判決はそのまま確定するが、過去には弁護人が取り下げの効力を争ったケースもある。
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京都地裁判決によると、青葉被告は2019年7月に、京アニ第1スタジオに侵入し、事前に準備したガソリンを巻いて放火。スタジオを全焼させ、京アニ社員ら36人を殺害したほか、34人を殺害しようとした。