福岡県は先週末1月25日(土)からスギ花粉の飛散シーズンに入りました。昨年(長崎県・2月7日)と比べると13日早い飛散開始です。
ウェザーニュースが全国約1000か所に設置した独自の花粉観測機「ポールンロボ」が花粉を観測し始め、ウェザーニュースアプリのユーザーによる花粉症の症状報告も増加中です。
2月中旬からはさらに飛散が増えて、本格的な花粉シーズンとなりそうです。
調査開始以降最も早い飛散開始に
福岡では、ウェザーニュース独自の花粉観測機「ポールンロボ」が花粉を観測し始め、アプリのユーザーによる花粉症の症状報告が増加したため、花粉シーズンに入ったと判断しました。
<各地の飛散開始日>
・1月25日
福岡
スギの雄花は暖かくなると花粉を飛ばし始めます。先週は暖かい日が続いたことによりスギの雄花の開花が促され、花粉の飛散しやすい状況になったとみられます。
なおウェザーニュースで飛散開始日の調査を開始した2009年以降では最も早い飛散開始となります。
天気が回復する週後半は注意
この先は寒気の影響で気温が下がり、雨や雪が降る日が多いため、すぐに飛散が本格化する可能性は低いと見ていますが、週後半は天気が回復するため、注意が必要です。
また、寒気が去る2月中旬には各地で飛散が本格化しそうです。まだ対策をされていない方は、早めの対策を行なってください。
飛散ピークはスギ花粉が2月中旬〜3月中旬
スギ花粉が本格的に飛散するのは、九州や中国・四国、東海、関東・山梨で2月中旬からの予想です。
2月下旬以降は近畿や北陸長野、東北南部、3月上旬からは東北北部で飛散のピークを迎える見込みです。
3月中旬に入るとスギ花粉の飛散は徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が増えていきます。
ヒノキ花粉が本格的に飛散するのが最も早いのは九州や中国・四国で3月中旬からの予想です。
近畿や東海、関東・山梨が3月下旬から、北陸・長野、東北南部は4月上旬に飛散のピークを迎える見込みです。北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなるとみています。
北海道でシラカバ花粉の飛散が本格化するのは4月下旬からの予想で、ちょうどゴールデンウィークと重なる可能性があります。
花粉シーズンについて
ウェザーニュースでは、全国に約1000台設置した独自の花粉観測機「ポールンロボ」の花粉検知や、ウェザーニュースアプリのユーザーからの花粉症症状の報告をもとに、「花粉シーズン」の発表を行っています。
※花粉シーズン開始判断の目安
・花粉が飛びそうな日に、各都道府県で3割以上のポールンロボが2日以上10個を上回る花粉を観測
・ユーザーの花粉症症状、周辺の研究機関や病院などのダーラム観測データ
以上を参考に総合的に判断しています。
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