ドイツのハンブルグ空港で2024年12月、約90キロに及ぶ「ドバイチョコレート」が税関当局により押収された。
ドバイチョコレートとは、板チョコレートの中にピスタチオとカダユフ(フィロ生地を使った繊細なペストリー)をフィリングした高級チョコレート。最近SNSで話題になっており、インパクトのある見た目と贅沢な味わいで世界中で完売が相次いでいる。
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ロイターによると、税関未申告でチョコレートを持ち込んだのは33歳の女性。各200グラムのチョコレートバー460枚を、3つのスーツケースに分けて入れていたという。輸入されたチョコレートの総額は合計約2100ユーロ(約34万円)とされており、当局はその量から商業用だと推測している。
ドイツでは1枚約25ユーロ(約4000円)で販売されているという高級チョコレートだが、女性は1枚約1.6ユーロ(約750円)で購入したと主張しているという。
女性は逮捕はされていないが、脱税容疑で調査されるといい、押収されたチョコレートは、廃棄または再輸出される必要があるという。
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脱税の他にも、同商品のパッケージに原材料やアレルギー情報が記載されていなかったことから、税関当局は消費者に対する健康のリスクにも懸念を示しているという。
AFPによると、ドバイチョコレートはドイツでも大人気で、ネットで100ユーロ(1万円以上)する商品にも注文が殺到し、販売する店には長蛇の列ができ、10時間も並んで買い求める人もいたという。また24年11月にも、スイスからドイツに45キロのドバイチョコレートを持ち込もうとした男性が捕まったという。