冬の柑橘類の代表といえばみかん。店頭では大袋に入ったみかんが豊富に並んでいます。
しかし購入してから時間が経ったみかんを食べてみたら、なんだか味に違和感を覚えた経験はありませんか。そこで、傷んだみかんの見分け方や扱い方などをJAみっかびに伺いました。
食べられるみかん
「みかんはぶどうやりんごと比べて果皮が厚いため、多少の傷や汚れがついても果実にまで影響が及んでいなければ食べることができます。
たとえば栽培中に果実が枝にこすれたり、虫がつくと果皮に傷がつき、それが薄茶色のかさぶたのようになって残ります。しかしこの傷は果実には影響がないので、問題なく食べることができます。
また時間が経つと果皮から水分が蒸発してしなびてくることもあります。果皮が薄くなって少し固い感じになりますが、むいてみて果実が腐っておらず、食感が悪くなければ食べることができます」(JAみっかび)
果皮と果実をよく観察して傷やちょっとした汚れなら、食べても大丈夫ということですね。
食べられないみかん
「一方、青カビや白カビが生えてきたものは食べることができません」(JAみっかび)
カビが見えなくても、水に浸かったように果皮が柔らかくブヨブヨしてもろくなっているみかんも要注意です。
「果皮が柔らかくなっている、異臭がする、味に違和感がある場合は、カビの感染や傷みがある可能性があるので食べないようにしてください」(JAみっかび)
カビが生えたみかんの周りのみかんは?
カビが生えていたみかんのそばにあったみかんは、食べることができるのでしょうか?
「カビが生えてしまったみかんの周りにあったみかんは、すでにカビに感染していると考えましょう。
表面を濡れた布巾などで拭き取ってみて完全にきれいな状態に戻れば食べることができますが、腐りやすい状態なので、早めに食べきってしまいましょう。
また、拭き取ってもカビが残ってしまう場合は、カビが内部に広がっている状況です。無理に食べるのは避けて処分しましょう」(JAみっかび)
傷んだみかんは取り扱い注意
傷んだみかんは、捨てる際に注意が必要だそうです。
「カビが生えたみかんをそのままゴミ箱に入れるのはやめましょう。カビが空気中を舞って他のみかんに付着する可能性がある上、そのままゴミ箱に入れると他のものの腐敗につながりかねません。
そこで、カビが生えているみかんはカビが舞わないように静かに取り出して、ポリ袋などに入れしっかり口を結んでから捨てるようにしてください」(JAみっかび)
みかんは柔らかく水分が多いために、つぶれやすい果物です。つぶれると果皮に裂け目ができて、そこからカビ菌や細菌が侵入しやすくなってしまうそうです。
買ってきたらなるべく早く食べきること、また食べきれそうになかったら、ジュースやジャムにしたり、冷凍するのもオススメです。
冬の貴重なビタミンCの補給源でもあるみかん。カビが生える前に早めに食べきって、風邪予防に役立てましょう。
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