老後の生活資金、貯められているのは何割?持ち家層と賃貸層で異なる理想と現実のギャップ

老後の生活資金に不安を抱える人は、持ち家層は7割以上、賃貸層は8割以上に上った。

And Doホールディングスは1月21日、「第3回老後の住まいとお金に関する調査」の結果を公開した

調査はインターネット上で2024年9月3日~18日に実施し、50歳以上の956人(持ち家に居住:787人、賃貸に居住:169人)から有効回答を得た。

老後の生活資金に不安を抱える人は、持ち家層は7割以上、賃貸層は8割以上に上った。

And Doホールディングス

◆老後資金、理想と現実のギャップ浮き彫りに

「老後について、不安を感じること、感じたことはあるか」について、「不安を感じる」「少し不安を感じる」と答えた人の合計は、持ち家層は79.2%、賃貸層が85.8%だった。

その内容について聞くと、持ち家層は1位から順に、自身の健康面(77.2%)、老後の生活資金(71.4%)、介護の心配(59.9%)。

賃貸層は老後の生活資金(84.8%)、自身の健康面(75.2%)、老後に生活する場所・地域(44.1%)が多かった。老後の生活資金と、老後に生活する場所・地域については持ち家層より大幅に多く、賃貸層ならではの不安も浮き彫りになった。

「自身(一人あたり)の『老後資金(金融資産)』は、いくらくらいあれば大丈夫だと思うか」については、「分からない」を除くと、持ち家層は2千万円台が23.8%で最多、賃貸層は1千万円台が18.9%が最も多かった。「分からない」と回答した人も、持ち家層で16.6%、賃貸層で26.0%と少なくない。

一方で、「現在、準備できている一人あたりの老後資金」は、持ち家層は1千万円未満が28.3%、賃貸層では1千万円未満が33.1%と最多。想定している老後資金の準備は現実問題として進んでいないという、老後資金に関する理想と現実のギャップが浮き彫りになった。

調査:2024年9月・株式会社And Doホールディングス

注目記事