【解説】「ハザードマップ」の意味とは?これからの社会にも役立つカタカナ・外来語の取説

意味を知っているようで上手く説明できない外来語、今回は「ハザードマップ」を詳しく解説していきます。

私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。

外来語を他の言葉で言い換えたいときは、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。

「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。20年前の提案なので、一覧の中には、現在は定着している外来語もあるかもしれません。

「ハザードマップ」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?それでは見ていきましょう。

ハザードマップ
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ハザードマップ

◇言い換え語

災害予測地図、防災地図

◇用例

五月に公表された磐梯山のハザードマップ(災害予測地図)は、明治の大噴火の規模を想定し、地元の猪苗代、北塩原、磐梯の三町村で土石流や降灰などの被害を予想している。

各都道府県に対して、災害時に地域住民が円滑かつ迅速な避難行動が行えるよう、ハザードマップ(防災地図)の作成等を要請している。

◇意味説明

防災を目的に,災害に遭う地域を予測し表示した地図のこと。

本来は災害に遭う地域を予測した地図を指すため、「災害予測地図」と言い換えるのが分かりやすいといいます。

しかし、住民向けに作られたハザードマップは災害の危険のある地域を示すだけでなく、避難場所や避難経路などの防災情報を含む場合が多々あります。その場合は「防災地図」と言い換えるとより適切です。

◇その他の言い換え語

災害危険予測地図

◇複合語例

火山ハザードマップ = 火山災害の予測地図 火山の防災地図
洪水ハザードマップ = 洪水災害の予測地図 洪水の防災地図