「TikTokで新入社員がダンス」「癖の強い朝礼の様子」⇨企業のSNS、学生にマイナスイメージなものとは

「マイナビ」が「インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果を発表しました。

大手就職情報サイト「マイナビ」(東京)は1月20日、2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した「インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果を発表した

企業のSNSで学生にマイナスイメージを持たれるコンテンツでは、「TikTokで新入社員が踊っている」「癖の強い朝礼の様子」などが挙げられたという。

インターンシップの参加率は?

調査は2024年12月20~31日、「マイナビ2026」の会員を対象にWEB上で実施。2026年3月に卒業を見込んでいる大学3年生・大学院1年生の1131人が回答した。

まず、「12月のインターンシップ・仕事体験の参加率」56.1%となり、前月と比べて3.9ポイント増加した。

「インターンシップ参加の位置づけ(複数回答)」について聞くと、59.6%の学生が「適職を知るための機会」と回答した。次いで「就職活動に向けた準備の場」が57.2%、「早期選考に参加するための機会」が44.3%だった。

この結果から、学生は自分の適性や興味に合った職業を見つけることを重要視しており、インターンシップ・仕事体験の場を自身の適職を知る場所として考えていることがわかる。

また、「インターンシップや就活の準備を通じて最も成長を感じたもの」を尋ねると、「主体性」29.7%で最多となった。続いて、「課題発見力」が12.5%、「実行力」が12.2%だった。

2024年12月のインターンシップ・仕事体験の参加率
2024年12月のインターンシップ・仕事体験の参加率
「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」

「TikTokで新入社員が踊っている」

このほか、「社会人になった際にどのような服装で働くのが理想か」を質問したところ、「オフィスカジュアル」49.1%で最も多かった。

関連して「服装が企業の入社意欲に影響するかどうか」について聞くと、「非常にそう思う」「まあそう思う」と回答した学生は昨年比5.4ポイント増の計36.9%だった。

さらに、「企業が発信しているとマイナスなイメージをもつもの」を自由回答で尋ねると、「TikTokで新入社員が踊っている」「癖の強い朝礼の様子」「ダンスしている様子やふざけた動画」「いいところばかり伝え、デメリットを伝えないところ」などが上がった。

反対に、「SNSで企業から発信してほしい情報」については、「1日のスケジュールや社員の方々の雰囲気」「イベントの告知」「福利厚生についての詳しい説明」などが挙げられた。

調査を実施したマイナビキャリアリサーチラボの服部幸佑研究員は「学生はインターンシップ・仕事体験を『適職を知る機会』として有効に活用していることがわかった」と分析。

その上で、「学生がインターンシップ・仕事体験を通して成長できたと思うものに関しては『主体性』という回答が多く、インターンシップ・仕事体験の経験から各々が成長を感じることができていることがわかった」と振り返った。

企業が発信しているとマイナスなイメージをもつもの
企業が発信しているとマイナスなイメージをもつもの
「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」

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