本格的な積雪シーズンになり、除雪機を使用する機会が多くなる1、2月。
歩行型ロータリ除雪機の使用中に起きる事故を防ごうと、国民生活センターの公式Xアカウントが身の毛がよだつ事故の再現動画を公開し、注意を呼びかけています。
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国民生活センターによると、歩行型ロータリ除雪機は免許なしで誰でも簡単に操作できる反面、雪をかき込む「オーガ」が露出しており、使用上の不注意により重傷を負う可能性があるとのこと。
事故情報データバンクには2009年9月から2024年12月までの間に、131件の除雪機による事故が報告されており、そのうち46件は死亡事故になっています。
事故のケースの再現例
国民生活センターが公開した再現動画(16秒)では、主な事故事例である①オーガによる事故 ②後進時の事故(除雪機と壁に挟まれる事故)の2つのケースを紹介しています。
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オーガによる事故の再現動画では、マネキンの足がオーガに接触した瞬間に衣類の一部がオーガの刃に引っ掛かり、一瞬で足全体がオーガに引き込まれる様子が収められています。
また、公開された動画は、安全装置を無効化して除雪機を後進させる際の危険性をシミュレーション。マネキンが壁に挟まれても除雪機が止まらず、壁に押し付けられる様子が再現されました。
国民生活センターは、以下の4点を注意点として挙げています。
①安全装置が作動しない状態では絶対に使用しない
②除雪機を使用する場合は、周囲に人がいないことを確認し、人を絶対に近づけさせない
③投雪口に詰まった雪を取り除く際には必ずエンジンを停止し、雪かき棒を使用する
④除雪作業を行う前に障害物の位置を確認する、滑りにくい履物を履くなど、取扱説明書に書かれている準備を行う
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除雪機を使用する際はこれらの注意点を参考に、安全に使用してください。