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私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。
外来語を他の言葉で言い換えたいときは、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。
「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。20年前の提案なので、一覧の中には、現在は定着している外来語もあるかもしれません。
「ハイブリッド」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?それでは見ていきましょう。
◇言い換え語
複合型
◇用例
軽油に代わる燃料の開発,あるいはディーゼルと他の動力源によるハイブリッド(複合型)が模索されている。
◇意味説明
異種のもの同士が組み合わされて,新しいものができることや、新しくできたもの。
◇
手引きとして、「ハイブリッド⚪︎⚪︎」のように様々な複合語を作ることができ、その多くは「複合⚪︎⚪︎」と言い換えることで分かりやすくなるといいます。
ガソリンエンジンの他にも動力源を持ち、ガソリンの消費量を抑えて走ることができる「ハイブリッド車」や「ハイブリッドカー」などの用語については、「複合動力車」という言い換えの仕方が適切であるとしています。
また、植物や動物において種の掛け合わせを表す場合は、「異種混合」などと言い換えるのが適切だといいます。
◇その他の言い換え語
複合
複合物
異種混合
◇複合語例
ハイブリッド車、ハイブリッドカー ⇨ 複合動力車
ハイブリッド発電 ⇨ 複合発電
ハイブリッド型 ⇨ 複合型
ハイブリッド式 ⇨ 複合式