米カリフォルニア州ロサンゼルスの山火事を取材中に、洗濯バサミでコートの背中部分をつまんでいたことが批判されたジャーナリストを、元同僚が擁護した。
ABCのニュース司会者デイビッド・ミュアー氏は1月8日、山火事の被害状況をロサンゼルスから中継。この時に、着ていたコートの背中部分を洗濯バサミでとめている様子が映り込んだ。
この映像はソーシャルメディアで拡散し「見た目を意識して衣服を体にフィットさせようとしたのではないか」といった意見が多数投稿された。
タレントのジャック・オズボーン氏は 「良いジャケットだね、兄弟。我々の街が燃え尽きている時に、洗濯バサミを使ってスリムに見せるとは素晴らしいね」とXに投稿した。
元フォックスニュースの司会者メーガン・ケリー氏は、シリウスXMラジオの自身の番組で、「惨めな虚栄心に満ちた行為」とミュアー氏を非難。「自分の顔とウエスト周りと意見に酔いしれている証拠」と述べた。
一方、かつてABCニュース記者だったエイミー・ローバック氏とT.J. ホームズ氏は、1月10日配信のポッドキャスト「エイミー & T.J.」のエピソードで、ミュアー氏を擁護している。
ローバック氏は「私たちは、すっきり見えるようにするため、現場やセットでジャケットをとめることがあります。テレビは視覚の媒体ですから」と述べ、虚栄心によるものという主張を否定した。
ホームズ氏も「ツイートを読むだけでは、この見方は伝わらないかもしれません。彼は非常によく働く人です。彼の行動が気に入らないのは構わないのですが、非難が集中しすぎていると思います」と語った。
ニュースサイトのメディアイトは8日、中継関係者のコメントして「風が吹いていたため、放送30秒前にプロデューサーがコートを直した。デイビッド・ミュアーが求めたのではない」と報じた。
「現場やセットでジャケットをとめることがある」とミュアー氏を擁護したローバック氏だったが、中継関係者のコメントについては「私は風のためにジャケットをピンでとめたことはこれまで一度もありません」と発言。「残念ながら、この説明は必死に弁解しているように聞こえます。本人かどうかはわかりませんが、何らかの理由でジャケットを角張って見せたくなかっただけなのだと思います」と懐疑的な見方を示した。
ミュアー氏はこの件についてコメントしていない。また、その後の中継で洗濯バサミを使用している様子はない。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆・編集しました。