「お小遣い、年収の壁と、妻の壁」『第3回 Job川柳』最優秀の一句は?賃上げ、物価高にハラスメント、働く人の本音を反映

「はたらく社会人の本音」をテーマにした『第3回 Job川柳』。全253作品から選ばれた受賞作を発表します!
パーソルキャリア

今年の漢字に「金」が選ばれた2024年。慢性的な物価高や賃上げ、新紙幣の発行、政治資金問題など、「金」が人々の暮らしや関心に影響を与える出来事が目立った1年となりました。

パーソルキャリアが運営する調査機関『Job総研』は、「はたらく社会人の本音」をテーマに「第3回 Job川柳」を実施。1月14日に、全253作品から選出された最優秀賞と、「経済」と「社会」の2部門の受賞作品を発表しました。

早速受賞作品を見ていきましょう。

経済部門受賞作品

経済部門
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経済部門

経済部門では、共通して賃金や物価高にまつわる社会情勢を反映した作品が選出されました。

金賞作品には「お小遣い 年収の壁と 妻の壁」が選出されました。自身のお小遣いを握る妻の壁を、昨今注目が集まる“103万円の壁”と並べた巧みな構成。社会人の金銭事情が、社会情勢における不自由度と共にリアルに表現されています。

銀賞に選出されたのは、「なつかしき ランチタイムに ワンコイン」。気軽にランチを食べることができた時代からの変化を表している点が、社会人のリアルを反映しつつ、共感を呼ぶ作品として選出されました。

銅賞作品は「はたらけど 野菜が食えん 米食えん」。令和の米騒動や猛暑による野菜の値上がりなど、物価高が“食”という身近な実生活に影響している状況を、社会情勢とともにユーモアに表現した作品として選出されました。

社会部門受賞作品

社会部門
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社会部門

社会部門では、2024年に話題になった「政治」「ハラスメント意識」「管理職」にまつわる作品が選出されました。

金賞を受賞したのは「派閥知る 初めは様子見 どこにつく」。総裁選や裏金問題など、社会人の注目を集めた“政治”が職場でも行われている様子が“派閥”というワードから想起され、戸惑いとともにリアルを感じさせる内容として選出されました。

銀賞作品には「気にしすぎ 距離感迷子の うちのボス」が選出されました。ハラスメント防止を意識して部下との接し方に悩む上司を、“迷子”とユーモアに表現している様子が、社会性や共感を呼ぶ作品として選出されました。

銅賞作品は「管理職 なれないつらさと なるつらさ」。管理職になりたくない若者や女性が増加していると言われる中、実際の管理職の立場としての本音が描かれました。“成れない”と“慣れない”辛さも経験した上で、現在は“成れた”辛さを感じている様子が管理職層の共感を呼ぶ作品として選出されました。

最優秀賞受賞作品

最優秀賞
パーソルキャリア
最優秀賞

給料で 今日は贅沢 明日節約」が最優秀賞受賞作品に輝きました。2024年において、1年を象徴するトピックの1つと言える「長期間に渡る物価高と賃上げ」。

このような状況で、“贅沢”という特別感を望む本音がある一方で、“節約”を余儀なくされている現実との対比が、2024年の社会人の苦労や生活の実態を窺わせる内容となっており、働き手の本音を表す作品として選出されました。