「オンライン腕相撲大会」。京大の寮で開かれた世にも不思議なイベントに反響

「ものすごい時代に生きているのかも」という投稿が反響を呼びました。

オンライン上で腕相撲の勝負を行う2人の画像。「ものすごい時代に生きているのかもしれない。#熊野寮祭2024」という熊野寮広報局さん(@kuma_d_fes)によるXの投稿が反響を呼びました。

京都大学の学生自治寮である熊野寮主催の「熊野寮祭」は、毎年11月下旬から12月上旬にかけて開催されるイベントです。10日の期間中はユニークな企画が数多く用意され、“カオスの祭典”の名で親しまれています。

「くだらない企画もたくさんありますが、昨今の管理強化や大学政策に対して、熊野寮が大切にしている『自治』の精神のもと、真っ向から抗議行動を起こすような政治性の高い企画が並列しているのが特徴です」と、熊野寮広報局さん。

そんなお祭りの企画のひとつとして開催されたのが、この「オンライン腕相撲大会」です。

お互いの腕力によって勝敗を決める腕相撲をオンラインで…?と、誰もが疑問に思うであろう質問を企画者に伺ってみました。

―「オンライン腕相撲」が誕生したきっかけを教えてください。

昨年の寮祭の時に、オフラインで開催した腕相撲大会が盛り上がっていたためです。

―オンラインでのルールはどのようになっているのでしょうか?

通常の腕相撲と同じで、肘は常に机につけ、手の甲が机についたら負けです。これをZoom上で行います。

―オンラインでは相手の力加減がわからないと思うのですが、勝敗はどのように決めるのでしょうか?

勝敗は、その場の雰囲気や対決する両者の暗黙のやりとりで決まります。大会前の接続テスト時には両者が負けてしまうこともありましたが、本番の大会には熟練者がそろい、全試合で勝敗がつきました。

この前代未聞の大会を報告した投稿に、9.5万もの「いいね」が寄せられました。

この反響について、熊野寮広報局さんは「馬鹿馬鹿しい企画に全力で参加し面白くしてくれる人や、それを楽しんでくれる人がたくさんいるという、熊野寮の温かい雰囲気が伝わっていると嬉しいです。欲を言えば、次こそは10万バズれたらなと思います」と話しました。

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