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私たちが日々使っている外来語やカタカナ語。すっかり定着した言葉もあれば、実はよく分からずに使っているという単語もあるでしょう。
外来語を他の言葉で言い換えたいときは、国立国語研究所の「外来語言い換え提案」が参考になります。
「外来語言い換え提案」は、公共の場などで使われる少し分かりにくい外来語について、言葉遣いを工夫して分かりやすい言い換えを提案するもの。国立国語研究所の外来語委員会が2003〜2006年、計4回発表し、一覧にまとめました。20年前の提案なので、一覧の中には、現在は定着している外来語もあるかもしれません。
「バイオテクノロジー」。この言葉の意味や、「日本語」で言い換えたら何というか知っていますか?それでは見ていきましょう。
◇言い換え語
生命工学
◇用例
遺伝子研究など、バイオテクノロジーの基礎研究から取り組み始めたのだ。
◇意味説明
生物の機能を工学的に応用した研究や技術
◇手引き
「バイオテクノロジー」は、遺伝子組み換えや人工生命などの先端科学に関する報道などを通して一般の人の目に触れやすくなっており、こうした場合は「生命工学」と言い換えるのが分かりやすいとされています。
「バイオテクノロジー」は定着しつつあるのでそのまま用いることにさほど問題のない場面も多いと思われています。しかし、60歳以上では半数以上が分からない語であり、言い換えや説明付与が望まれる場合も多いとのことです。
略して「バイオ」という語形が用いられることもあります。
◇その他の言い換え語例
生物工学 生命技術