超巨大波に米サーファーが乗る。高さ約33メートルで世界記録更新か

現在の世界記録は約26メートル。認定されれば、記録を大幅に上回ることになる
サーフスポットとして知られる、カリフォルニア州北部ハーフムーンベイのマーベリックス
サーフスポットとして知られる、カリフォルニア州北部ハーフムーンベイのマーベリックス
via Associated Press /2016年12月21日

米カリフォルニア州で12月23日、同州サンタクルーズ在住のサーファーが推定108フィート(約33メートル)の巨大波に乗ることに成功した。

アロの愛称で知られるアレッサンドロ・スライバーさんは、ハーフムーンベイにある有名なサーフスポット「マーベリックス」で、この巨大波に乗った。

現在の世界記録は、ドイツのセバスチャン・スチュードナーさんが2020年にポルトガル・ナザレのプライア・ド・ノルテで記録した86フィート(約26メートル)だ。

スライバーさんの108フィートが認定されれば、この世界記録を大幅に上回ることになる。

建設作業員でもあるスライバーさんは、自分の乗った波について、「どれだけ巨大だったか気づかなかった」とNBCに語っている。

「どの波も巨大でしたが、波の斜面を下る時にとても速く、リーフから大量の水が飛び出して、波が逆に戻ろうとするような感覚がありました」

スライバーさんはこの日、ジェットスキーで引っ張ってもらう方法で、この巨大波に挑んだという。

「これまでで最速で、本当に美しく、最もクレイジーな波乗りのひとつだった」と振り返っている。

サーファーマガジンによると、マーベリックスレスキューチームは、世界記録に認定されたスチュードナーさんと同じ最新技術を使用して、スライバーさんの波の高さを108フィート(約33メートル)と推定した。

一方で、大きな波の測定は難しいという。サーファーマガジンによると、さまざまな団体が独自の測定方法を採用しているほか、波の底と頂点をどこに定めるかについても議論がある。

それでも、スライバーさんの波は間違いなく世界最大の波を競う「ビッグウェイブチャレンジ」の優勝候補になるだろう。

同イベントの主催者ビル・シャープ氏は、108フィートは「大きめの見積もり」としつつも、「完全に世界記録の領域にあると考えている」とSFゲートに語っている。

「アロが乗ったのは驚異的な波です。これまでに目撃され、写真や動画で記録された中で最も大きな波のひとつであり、波そのものがすごさを物語っています。さらに分析する必要がありますが、間違いなくサーファーが乗った史上最大の波の一つだと思います」

スライバーさんが乗った波が世界記録を更新したかどうかの認定には、時間がかかると思われる。スチュードナーさんがナザレで乗った波は、認定に18カ月を要した

しかし、スライバーさんにとって、世界記録は最大の関心事ではないという。

「私にとって重要なのは、人生で最大の波に乗ったということであり、感謝しています。こんなことはもう二度とないかもしれないから」とNBCに語っている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

注目記事