作家が選ぶ、2024年に最も面白かった小説は何でしょうか?
創作プラットフォーム「Nola(ノラ)」を運営するindentが、同プラットフォームに登録する作家を対象に「読書事情にかんするアンケート」を実施。「今年1番面白かった作品」について調査し、617件の回答をもとに『作家が選ぶ!ブック・オブ・ザ・イヤー2024』を12月26日に発表しました。
今回はその中から「小説部門」トップ3を紹介します。早速見てみましょう。
作家が選ぶ!ブック・オブ・ザ・イヤー2024 小説部門
3位 『変な家』(著:雨穴、発行:飛鳥新社)
3位にランクインしたのは『変な家』。家の間取りの「違和感」を手がかりに話が展開するミステリー小説です。「読み出したら止まらない」と反響を呼び、100万部を突破しています。
選定理由には、「第一話からインパクトの強い間取りで読んでいて飽きない作品」「続きが気になってハラハラドキドキ」「誰でもわかる題材・誰もが知りたい謎で、興味をひかれる内容」といった声が寄せられました。
2位 『薬屋のひとりごと』(著:日向夏、発行:ヒーロー文庫)
『薬屋のひとりごと』が第2位。薬師の少女が難事件を次々に解決していく痛快なミステリー小説です。シリーズ累計発行部数3800万部を超えており、テレビアニメ化もされている人気作です。
選定理由には、「推理の要素が楽しい」「毎年、一番面白いと感じた小説の殿堂入り」「読み応えと軽快さが絶妙」といった声が寄せられました。
1位 『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈、発行:新潮社)
『成瀬は天下を取りにいく』が1位に輝きました。本作は主人公・成瀬あかりが繰り広げる自由でユニークな生活を描いた青春小説です。老若男女から絶大な支持を受け、シリーズ累計75万部を突破したほか、第39回『坪田譲治文学賞』や2024年『本屋大賞』など、15冠を獲得しています。
選定理由には、「主人公が魅力的」「成瀬のキャラクターがクセになる」「キャラの性格がはっきりわかりやすく、次に何をするのか読んでいてワクワクする」「成瀬の台詞運びが面白かった」といった声が寄せられました。