TVリポーターを追跡して首を絞めたタクシー運転手を逮捕「これがトランプのアメリカ」と叫んでいた

信号待ちで「お前はアメリカ市民なのか?今はトランプのアメリカだ!」と言い、リポーターを追いかけたという
イメージ画像
イメージ画像
arinahabich via Getty Images

アメリカ・コロラド州で、「これが今のトランプのアメリカだ」と叫んでTVリポーターの車を追跡し、暴力をふるった人物が逮捕された。

AP通信によると、逮捕されたのはタクシー運転手のパトリック・トーマス・イーガン容疑者だ。

イーガン容疑者は地元テレビ局KKCO/KJCTのリポーター、ジャロン・アレックス氏の車の後を追い、信号待ちをしている時に「お前はアメリカ市民なのか?今はトランプのアメリカだ!自分は海兵隊員で、この国をお前のような人間から守ると宣誓したんだ!」と叫んだという。

CBSによると、アレックス氏は上司に電話で相談して会社に戻ったものの、イーガン容疑者はアレックス氏の車を追跡。

車を降りて会社の入り口へ向かっていたアレックス氏を追いかけて身分証を見せるよう要求し、タックルして首を締め付けたとされる。

アレックス氏は呼吸困難のような状態に陥ったが、KKCOの同僚らが駆けつけて警察官が来るまでイーガン容疑者を押さえつけたという。

KKCOのウェブサイトによると、アレックス氏はミシガン州デトロイト出身だ。アレックス氏は警察に、自身が太平洋諸島系であることが原因で攻撃されたと思うと話しているという。

イーガン容疑者は12月18日に逮捕され、偏見に基づく犯罪や、暴行などの容疑で訴追された。

KKCOによると、イーガン容疑者の勤務先のタクシー会社のゼネラルマネージャーは、「我々の社会で決して容認されてはいけない行動であり、強く非難する」と声明で述べ、被害者と家族らに謝罪した。

タクシー会社は捜査終了までイーガン容疑者を停職処分にするとしている。

2025年1月にアメリカ大統領に就任するドナルド・トランプ氏は、「移民による犯罪が蔓延している」「移民がペットを食べている」などと主張し、移民を攻撃してきた。

同氏は大統領就任後には、滞在許可証を持たない移民を大量送還するとしている。

注目記事