あれは?湖に浮かんでいたのは38匹の犬。居合わせた3人の釣り人が救出する【2024年回顧】

犬たちは水中で迷い、疲れ切って岸に戻れなくなっていた
イメージ画像
イメージ画像
ICHAUVEL via Getty Images

※2024年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:2024年6月23日)

湖で見つけたのは大量の魚ではなく、犬だった――。

ボブ・ギストさんは6月初め、釣りのために訪れていたアメリカ・ミシシッピ州のグレナダ湖で40匹近い犬を救った。

ギストさんは友人と釣りを始めてすぐに、湖に何かがいるのに気づいたという。

水面にぷかぷか浮かんで見えたのは犬の頭だった。ギストさんは「そこらじゅう犬だらけでした。犬たちは円を描くように泳ぎ、方向を見失っていました」とAP通信に語っている。

犬たちはキツネ狩りの最中にシカを追って湖に入った後、岸に戻れなくなっていた。

地元テレビ局WMCによると、犬たちは少なくとも岸から1.6キロ離れた場所を泳いでおり、陸がどちらかもわからないようだった。

岸にいた飼い主らが何もできずにパニックに陥る中、ギストさんと友人のブラッド・カーライルさん、釣りガイドのジョーダン・クレストマンさんはボートで犬たちに近づき、次々に水から引き上げた。中には疲れきっていた犬もおり、水中から頭を引っ張り上げなければならなかったという。

ギストさんらは3往復してすべての犬を岸に運び、最終的に合計38頭を救出した。

それでもすべての犬を救えたかどうかはわからないという。

ギストさんは「怖くて聞けませんでした。私たちに言えるのは、見かけた限りすべての犬を救助したということだけです」とジョーンズバラ・ライトナウに語っている。

救出後に犬の飼い主から謝礼を支払うと申し出があったが、ギストさんらは「私たちが困っている時に助けてください」と言って断ったという。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

注目記事