ニュージーランドで船に乗っていたら…⇒ある動物に遭遇。その理由に「知っておくことは大切」と10万「いいね」

ニュージーランドで船に乗っていたら、追いかけてきた動物がいて…。

ニュージーランドで船に乗っていたら、追いかけてきた動物がいて…。 

Xに投稿したのは、ニュージーランドの生き物屋さん(@Invertebratist)。ニュージーランドの学校に通う17歳で、野生生物の魅力や環境保全についてXで発信しています。いままで4000種類を超える野生の生き物を撮影してきたといいます。  

「船に乗ってたらこいつが追いかけてきた、可愛すぎる ニュージーランド最高」とコメントし、キタオオフルマカモメの写真を投稿しました。海鳥のため、海水を弾くための脂の匂いがするそう。  

投稿には「ドードー鳥かと思った(笑)カモメの仲間なんですね」「ディズニー映画に出てきそう」「わぁ、なんて可愛い鳥なんだろう…😍」といったコメントが寄せられました。

しかし一方で、ニュージーランドの生き物屋さんは「“可愛すぎる”で終わらせられない事情がある」とコメント。 キタオオフルマカモメのこの行動の背景には、ある問題があるといいます。

世界中の海鳥の個体数は、1950年から現在まで70%ほど減少しており、その主な原因は「漁業による混獲(漁業の操業中に、対象の魚以外の海洋生物を捕獲してしまうこと)」だそう。

漁業が盛んなニュージーランドでは、「船に行けば魚にありつける」と学んだ海鳥が船に近づいてくるそうで、ニュージーランドの生き物屋さんが出会った鳥もその1羽かもしれないと推測します。

生態系のバランスが崩れて不漁につながる可能性もあり、「ニュージーランドでは政府機関(環境保護省)が積極的に海鳥保護活動を行っており、海鳥に発信機をつけて行動の調査をしたり、離島の崖っぷちにある繁殖地から外来種のネズミなどをを追い払ってヒナを守ったりしている」と説明します。

ニュージーランドの生き物屋さんも、個人的に海鳥調査に参加しているそうで「海鳥は魅力的ですが、魅力を知るだけでなく彼らを取り巻く状況についても知っていただけると幸いです」と注意喚起しました。

一連の投稿は「今すぐ何かするのは難しくても、知っておくことは大切だと思う」「絶滅してもいいものなどなく、みんなバランスをとって共生しているんだと改めて思った」など反響を呼びました。