東京都は12月19日、インフルエンザの患者数報告数が都の注意報基準を超えたと発表した。こまめな手洗いや消毒、マスク着用などを呼びかけている。
注意報基準を超えた保健所は?
都は、都内の定点医療機関(小児科・内科)から報告されたインフルエンザの患者数を保健所単位で集計している。定点当たりの患者報告数(週)が10人を超えた場合は「注意報」、30人を超えた際は「警報」を発している。
今回、インフルエンザ定点医療機関からの患者報告数(12月9〜15日)を集計した結果、1医療機関当たり17.36人となり、注意報基準を超えた。前週(12月2〜8日)は同8.19人だったため、2倍超となった。
注意報基準を超えた保健所は31か所のうち29か所で、荒川区(32.43人)が最も多く、町田市(29.31人)、多摩小平(29.17人)と続いた。最多の荒川区は警報レベルに達している。
学校や社会福祉施設などで発生したインフルエンザとみられる集団感染事例も、9月2日〜12月15日で599件に上っている。
都は「今後さらなる流行の可能性がある」とし、咳エチケットや適度な室内加湿・換気、かかりつけ医と相談した上でのワクチン接種を呼びかけている。
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定点の1医療機関当たりの患者報告数が10人(週)を超えた保健所はこちら。
荒川区(32.43人)
町田市(29.31人)
多摩小平(29.17人)
八王子市(23.44人)
多摩府中(23.42人)
中野区(22.00人)
江戸川(21.58人)
世田谷(19.36人)
北区(18.36人)
墨田区(17.63人)
台東(17.57人)
池袋(17.00人)
島しょ(16.50人)
練馬区(16.30人)
江東区(15.86人)
足立(14.75人)
文京(14.29人)
多摩立川(14.00人)
品川区(13.75人)
板橋区(13.38人)
渋谷区(13.00人)
南多摩(12.93人)
みなと(12.33人)
大田区(12.33人)
葛飾区(11.54人)
目黒区(11.38人)
西多摩(10.86人)
新宿区(10.75人)
杉並(10.12人)