寒い冬でも出かけるのが楽しみになるのが、冬の風物詩ともいえるイルミネーションや夜景です。空気が澄んでいて暗い時間帯が長い冬だからこそ、光が鮮やかに美しく輝きます。
幻想的な光景は写真に残しておきたいのですが、仕上がりが残念なことも。iPhoneを使った撮影方法をSNSで発信しているRKPhoto9のKazumaさんRyotaさんに、誰でも上手に撮れる方法を教えていただきます。
イルミネーションをきれいに写す
人気の光のアートやクリスマスツリー、街路樹など、12月の街は撮影したいイルミネーションに溢れています。ただし、いざ撮影してみると、見た印象とは大きくかけ離れているケースも多いのではないでしょうか。
iPhoneのカメラには非常に多くの機能が備えられているので、撮影する対象によって、カメラの設定を変更することが重要なポイントだと言います。
「イルミネーションを撮影する場合は次に紹介する6つのポイントをおさえて撮影しましょう。例えば構図や設定をあまり意識せずに普通に撮ると次のような写真が撮れます」(KazumaさんRyotaさん)
最近のカメラは性能がアップしているので、十分きれいに見えるかもしれませんが、より光のきらめきを写真で表現する方法があるのです。
「設定を変えたり構図や倍率などを少し工夫するだけで、違った印象の写真が撮影できます」(KazumaさんRyotaさん)
【イルミネーションをきれいに写す6つの基本ポイント】
(1)フィルターをオリジナルからビビッドにする
(2)+-マークから露出を下げて輪郭を強調させる
(3)被写体に合わせて倍率や構図を整える(今回は赤い線を境界にシンメトリー構図)
(4)画面を長押ししてAE/AFロックにする
(5)太陽マークをスライドさせて好みの明るさに調整
(6)ナイトモードをオン(1〜3秒)にしてブレないよう固定して撮影
「設定だけでなく、構図やアングル、倍率も意識しましょう。今回は水面に反射した光とのシンメトリー(対称)構図を強調するために、iPhoneを逆さにして出来るだけ水面に近い位置から撮影しています(撮影後に元の位置に画像を回転させる)。
このようにiPhoneの設定を少し変えたり、構図や撮影時のちょっとした工夫で、より光が強調された印象の違う写真が撮れるので、ぜひ試してください」(KazumaさんRyotaさん)
ちなみに、露出とは撮影するときにレンズに取り込まれる光の量で、これを下げることで暗くなりイルミネーションが際立ちます。AE/AFロックは、AE(明るさ)とAF(ピント)をロックする機能です。iPhoneが自動で意図しない明るさ/ピント調整をしてしまうのを防ぎます。
また、ナイトモードはiPhone11以降の機種に対応した機能で、夜でも鮮やかな写真に仕上がります。ナイトモードでの露出の長さは自動で設定されていますが、手動コントロールで調整することも可能です。
この冬は、今回紹介したポイントをおさえて、イルミネーション撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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