コムズ被告は9月、性的人身売買などの容疑で連邦当局に逮捕され、10月にはレイプなどの容疑で100人以上から民事訴訟を起こされた。
このうちの原告の1人が12月8日に提出した修正訴状で、それまで伏せていたカーター氏の名前を挙げた。
原告は、女性の匿名希望者を意味する「ジェーン・ドウ」と名乗っており、被害に遭った2000年は13歳だったと主張している。当時カーター氏とコムズ被告はともに31歳くらいだったとされる。
原告は修正訴状で、MTVビデオ・ミュージック・アワード後にマンハッタンで開かれたホームパーティーで、ある女性有名人が見ている中、カーター氏とコムズ被告に薬を飲まされ2人に交互にレイプされたと主張している。
その後、コムズ被告にオーラルセックスを強要されたものの逃げ出し、近くのガソリンスタンドに避難したとも述べている。
この原告は、最初の訴状でカーター氏を 「有名人A 」、女性有名人を「有名人B」と記載していた。その後、訴訟について知らされたカーター氏が「根拠のない訴訟」を起こし、弁護士や家族に「嫌がらせ、いじめ、脅迫」をして、自分の名前を訴状から排除しようとしたと主張している。
修正訴状には「原告を脅し、弁護士の信用を傷つけようとする試みは失敗した。原告はカーターのひどい行為のために、修正した訴状を提出することを選んだ」と書かれている。
ハフポストUS版は、原告が主張する「カーター氏が起こした訴訟」の詳細を今のところ把握していないものの、11月に匿名の男性が、120人以上の原告の代理人を務めるトニー・バズビー弁護士を恐喝で訴えた。
バズビー弁護士は、この訴えを「根拠がない」として否定。「これは私、ひいては私のクライアントを脅迫し、黙らせようとする試みだ」と非難している。
また、修正訴状では「有名人B」の名前は明かされていない。
カーター氏が設立したレコード会社ロック・ネイションは8日、告発を否定しバズビー弁護士を批判する声明を発表した。
ハフポストはカーター氏の弁護士にもコメントを求めたものの、これまでに回答はない。
コムズ被告とカーター氏は長年の友人として知られ、楽曲でコラボしたこともある。
コムズ被告は2023年に、母親以外で自分を「ショーン」と呼ぶことができるのはカーター氏だけだと語っている。
コムズ被告は2023年11月に、元恋人のキャシー・ヴェンチュラ氏からレイプや虐待で訴えられた。この訴訟は和解したものの、その後当局による捜査が行われ、多くの民事訴訟が提起された。
コムズ被告は現在、ニューヨーク・ブルックリンのメトロポリタン拘置所で身柄を拘束されており、自身に対する告発の多くを否定している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。