12月を迎えて冬の気配が強まり、晴れていても日差しが弱く日照時間も短くなりました。そのためこの時季は、どうしても洗濯物が乾きにくくなりがちです。
そんな冬場でも、洗濯物を早く乾かす4つのテクニックがあるそうです。NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に4つのテクニックと、そのほかの効果的なポイントについても解説して頂きました。
そんな冬場でも、洗濯物を早く乾かす4つのテクニックがあるそうです。NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に4つのテクニックと、そのほかの効果的なポイントについても解説して頂きました。
早く乾かすための鉄則
冬場はのどの乾きや肌あれなどを感じるように、空気は乾燥しているように思いますが、洗濯物はなかなか乾いてくれません。
「洗濯物を早く乾かすための基本として、できるだけ水分を減らす、風通しをよくする、湿度を下げるという3つの要素があります。乾燥するこの時季は、湿度についてはあまり意識しなくても大丈夫です。
ただし、冬場は気温が低く日照時間も短かくなりますので、特に夕方から夜間にかけて部屋干しすることも増えると思います。部屋干しした上に加湿器まで使っていると、室内の湿度が高くなりすぎることもあるので、注意が必要です。室内の湿度が60%を超えるようであれば、加湿器のスイッチを切るなどして調整しましょう」(鈴木代表)
「洗濯物を早く乾かすための基本として、できるだけ水分を減らす、風通しをよくする、湿度を下げるという3つの要素があります。乾燥するこの時季は、湿度についてはあまり意識しなくても大丈夫です。
ただし、冬場は気温が低く日照時間も短かくなりますので、特に夕方から夜間にかけて部屋干しすることも増えると思います。部屋干しした上に加湿器まで使っていると、室内の湿度が高くなりすぎることもあるので、注意が必要です。室内の湿度が60%を超えるようであれば、加湿器のスイッチを切るなどして調整しましょう」(鈴木代表)
洗濯物の水分を減らし、風通しをよくするためにはどうすれば効率的なのか、具体的なテクニックを4つ教えてもらいました。
(1)アーチ干し
洗濯物を早く乾かすには、干し方が重要になってきますね。
「まずは、洗濯物を『アーチ干し』にすることです。アーチ干しというのは長い洗濯物を両端に、短いものを真ん中に吊るす干し方です。
こうすると洗濯物を横から見たとき、アーチのように真ん中がくぼんで見えます。アーチ干しにすることで洗濯物の中に上昇気流が発生し、空気が動いて洗濯物が早く乾くのです」(鈴木代表)
「まずは、洗濯物を『アーチ干し』にすることです。アーチ干しというのは長い洗濯物を両端に、短いものを真ん中に吊るす干し方です。
こうすると洗濯物を横から見たとき、アーチのように真ん中がくぼんで見えます。アーチ干しにすることで洗濯物の中に上昇気流が発生し、空気が動いて洗濯物が早く乾くのです」(鈴木代表)
(2)バスタオルは両端をずらして干す
大きなバスタオルなどは、気温が下がる冬場は乾きにくい日も増えます。
「バスタオルを早く乾かすには『ずらし干し』が効果的です。バスタオルなどのタオル類は真っ二つに折って干すことが多いと思いますが、前後をずらした干し方にしてみてください。
真っ二つに折って干すと、バスタオルの生地が重なる部分が多くなるため、乾燥時間が延びてしまうのです。『ずらし干し』だと重なりが解消されるので、乾燥時間を短くすることができます」(鈴木代表)
「バスタオルを早く乾かすには『ずらし干し』が効果的です。バスタオルなどのタオル類は真っ二つに折って干すことが多いと思いますが、前後をずらした干し方にしてみてください。
真っ二つに折って干すと、バスタオルの生地が重なる部分が多くなるため、乾燥時間が延びてしまうのです。『ずらし干し』だと重なりが解消されるので、乾燥時間を短くすることができます」(鈴木代表)
(3)裏返して干す
3つめのテクニックは、裏返して干すことです。
「特に布の厚い服などは、『裏返して干す』ようにしましょう。乾きにくい縫い目やポケットなどに風が当たり、乾かす時間が短くて済みます。
洗濯物を裏返しておくと、洗うときにも表面の生地が擦れないので傷みにくく、外に干すときには日に当たるのが裏側なので色あせ防止にもつながります。
洗濯する前に洗濯物を一つひとつ裏返すのは手間なので、脱いだときに裏返したまま洗濯機に入れておくといいでしょう」(鈴木代表)
「特に布の厚い服などは、『裏返して干す』ようにしましょう。乾きにくい縫い目やポケットなどに風が当たり、乾かす時間が短くて済みます。
洗濯物を裏返しておくと、洗うときにも表面の生地が擦れないので傷みにくく、外に干すときには日に当たるのが裏側なので色あせ防止にもつながります。
洗濯する前に洗濯物を一つひとつ裏返すのは手間なので、脱いだときに裏返したまま洗濯機に入れておくといいでしょう」(鈴木代表)
(4)脱水時に乾いたタオルを入れる、脱水時間を長めにする
洗濯物を干す以前の段階で注意するポイントはありますか。
「脱水が大切です。まず、『脱水を始める前に洗濯機を止めて、乾いたタオルを一緒に入れる』ことを試してみてください。そうして脱水すると乾いたタオルが水分を吸った分、ほかの洗濯物の水分が少なくなって乾きやすくなります。
脱水時間を長めにすることも効果があります。ただし、同じ衣類を繰り返して長時間脱水すると生地を傷めてしまうので、注意が必要です。また、黒いズボンなどのほこりが目立ちやすい服は、洗濯ネットに入れて洗いましょう」(鈴木代表)
「脱水が大切です。まず、『脱水を始める前に洗濯機を止めて、乾いたタオルを一緒に入れる』ことを試してみてください。そうして脱水すると乾いたタオルが水分を吸った分、ほかの洗濯物の水分が少なくなって乾きやすくなります。
脱水時間を長めにすることも効果があります。ただし、同じ衣類を繰り返して長時間脱水すると生地を傷めてしまうので、注意が必要です。また、黒いズボンなどのほこりが目立ちやすい服は、洗濯ネットに入れて洗いましょう」(鈴木代表)
新聞紙が活躍? 部屋干しする際のポイント
冬場はどうしても部屋干しの機会が増えてしまいます。4つのテクニックに加えて、部屋干しの際のポイントも教えてもらいました。
「洗濯物を干す位置を工夫してください。部屋の湿度は低いところに集まる性質がありますので、部屋干しするときは、天井近くの高いところに干したほうが早く乾きます。壁際に干すと空気の流れが起こりにくいので、部屋の真ん中に干すことも大切です。
また、洗濯物の上下に新聞紙を置くと、除湿器の役割を果たしてくれます。洗濯物を干した部屋の床には、古新聞を敷き詰めましょう。湿気が溜まりやすい下だけでもいいのですが、ピンチハンガーで吊るすときは上にも新聞紙を挟み込むと除湿効果が増します。
さらに家電製品を活用すると、部屋干しの洗濯物をより早く乾かすことができます。いちばん簡単なのは、風を当てることです。吊るした洗濯物は下部が乾きにくいので、下半分に向けて扇風機やサーキュレーターの風を当てましょう。首振り機能を使うと、より効果的です。
もちろん除湿機を使えば、洗濯物の乾きが格段に早くなります。エアコンがある部屋に干すなら、除湿機能を使うといいでしょう」(鈴木代表)
近年は住宅街にもコインランドリーが増えています。
「コインランドリーの乾燥器は洗ってすぐに利用すると30~40分程度かかりますが、家である程度乾かしてから使用すれば7〜8分くらい、100円で済みます。仕上がりもふんわり、しわも伸びるので便利です」(鈴木代表)
洗濯物が乾きにくい時季ですが、4つのテクニックの活用と脱水時のポイントや家電の力を借りるなどして、快適で暖かな冬のファッションライフを楽しみましょう。
» 何時間で乾く?お洗濯情報
» 今日・明日〜10日先までの週間天気予報
「洗濯物を干す位置を工夫してください。部屋の湿度は低いところに集まる性質がありますので、部屋干しするときは、天井近くの高いところに干したほうが早く乾きます。壁際に干すと空気の流れが起こりにくいので、部屋の真ん中に干すことも大切です。
また、洗濯物の上下に新聞紙を置くと、除湿器の役割を果たしてくれます。洗濯物を干した部屋の床には、古新聞を敷き詰めましょう。湿気が溜まりやすい下だけでもいいのですが、ピンチハンガーで吊るすときは上にも新聞紙を挟み込むと除湿効果が増します。
さらに家電製品を活用すると、部屋干しの洗濯物をより早く乾かすことができます。いちばん簡単なのは、風を当てることです。吊るした洗濯物は下部が乾きにくいので、下半分に向けて扇風機やサーキュレーターの風を当てましょう。首振り機能を使うと、より効果的です。
もちろん除湿機を使えば、洗濯物の乾きが格段に早くなります。エアコンがある部屋に干すなら、除湿機能を使うといいでしょう」(鈴木代表)
近年は住宅街にもコインランドリーが増えています。
「コインランドリーの乾燥器は洗ってすぐに利用すると30~40分程度かかりますが、家である程度乾かしてから使用すれば7〜8分くらい、100円で済みます。仕上がりもふんわり、しわも伸びるので便利です」(鈴木代表)
洗濯物が乾きにくい時季ですが、4つのテクニックの活用と脱水時のポイントや家電の力を借りるなどして、快適で暖かな冬のファッションライフを楽しみましょう。
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