韓国の野党議員らは「柵をよじ登って」国会議事堂敷地内へ。現地インターネット放送が一部始終を配信、非常戒厳宣布に反発

【あわせて読みたい】戦禍でも。大道芸や海水浴、サッカーや授業を楽しむガザの子どもたち。日常を守ろうとする人々の姿を振り返る

韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領が非常戒厳を宣布した12月3日夜から4日未明にかけて、ソウル市内の国会議事堂周辺では反発する野党議員らと警備による攻防が繰り広げられた。

市民参加型のインターネット放送「OhmyTV」が公式YouTubeで緊迫した状況をとらえた動画を配信している。

【動画】柵をよじ登って国会議事堂敷地内に入る韓国の野党議員ら

隙をついて白い柵をよじ登る

OhmyTVが配信した動画を見ると、「POLICE」と書かれた盾を持った警察官たちが国会議事堂前に整列している。

野党議員らは当初、警察官に話しかけていたが、こう着状態に苛立ちを募らせ、警察官らに体でぶつかっていったり、盾を引き剥がそうとしたりしていた。

その後、議員が隙をついて2メートルほどあるとみられる白い柵をよじ登り、国会議事堂の敷地内へ。その後、1人、2人と続いて柵を登っていった。

聯合ニュースは、「戒厳令宣布後、警備が国会議員と国会職員の出入りを阻止していた」と報じている。 

NHKによると、非常戒厳の宣布により、戒厳司令部が国会や地方議会での政治活動を禁じ、メディアも戒厳司令部の統制を受けるなどしていた。

尹大統領は4日朝に再び会見し、閣議を通じて非常戒厳を解除すると発表している。